北日本放送|KNB WEB|富山[ テレビ ]1ch/[ ラジオ ]AM738kHz/FM90.2MHz

ANNOUNCER アナウンサー

映画「港のひかり」を観た! & 「解体設計」に取り組む建築士 

石川県輪島市や富山県が舞台の映画「港のひかり」を観てきました。主演は舘ひろしさん、監督は若手実力派の藤井道人さん、そして撮影は「鉄道員(ぽっぽや)」の撮影や「剱岳 点の記」監督の木村大作キャメラマン。北陸のある漁村を舞台に目の見えない少年と元ヤクザの男が出会い、年の差を超えて心を通わせていく物語。悲しさとともに温かさ、懐かしさを感じる映画でした。

今週の写真は映画「港のひかり」

映画館には県内ロケ地を紹介するポスター
映画館には県内ロケ地を紹介するポスター
木村大作さんの映像が心に染みました
木村大作さんの映像が心に染みました

輪島市と富山県内各地で、木村大作さんが全編35ミリのフィルムカメラで撮影した映像は、登場人物の悲しみや怒り、誰かを愛おしく思う気持ちを映し出していて、静かに心に染みる作品でした。輪島での撮影は2023年11月から12月に行われスタッフが現地を離れた3日後に能登半島地震が発生。地震以前の美しい港町の景色は心にぐっと迫るものがありました。

 

舘ひろしさんといえば私の世代では「あぶない刑事」のダンディで少しお茶目な「タカ」さんのイメージですが、75歳となった舘ひろしさん。

言葉少ないながら、背中や表情で心情をにじませる演技は渋くてカッコよさが増していました。目の見えない少年を演じた13歳の尾上眞秀さん、その青年期を演じた眞栄田郷敦さんの演技も素晴らしかったです。

さて、KNBラジオ木曜午後の生放送「でるラジ」のインタビューコーナー「VISION the TOYAMA」。先週11月27日のゲストは建築士で、高岡市にある株式会社スタジオオオスガ代表取締役、大菅洋介さんでした。

大菅さんは設計者が解体・デザイン・施工を行う「解体設計」に取り組んでいて、無駄のない建築物の利活用を提案しています。

「解体設計」に取り組む建築士 大菅洋介さん
「解体設計」に取り組む建築士 大菅洋介さん

「自分の作った場所をきっかけに幸せを感じてほしい」
スタジオオオスガ代表取締役大菅洋介さん(2025.11.27)

大菅さんは朝日町出身。高岡工芸高校卒業後、東京の美術大学へ進学。設計事務所、大手建設会社等の勤務を経て独立し店舗や住宅設計・施工など東京を中心に活動。そして東日本大震災を機に妻の実家のある高岡に拠点を移しました。地震が発生した時、二人のお子さんと連絡がつかず、このまま東京で暮らしていくことに不安を感じて富山に戻ることを決めたのだそうです。
高岡で移ってからは古い町並みが残る山町筋で空き店舗を子どもたちと手作業でカフェに改修。また高岡大仏近くの築110年の土蔵造りの古民家を改修して現代の荒物屋としてオープンした「大菅商店」という店も営んでいます。自ら手掛けた建物で店を営む理由は「設計という仕事をする中で飲食店や物販の店舗を作ってきたが、自身が店をやることでより設計にリアリティが出るのではと考えた」とのこと。「大菅商店」では大菅さんがプロジェクトにかかわっていた福岡町の伝統的工芸品「菅笠」、飲食に使う日用品やアクセサリーなどを販売しています。また古い建物を改修したいという人の相談窓口にもなっているそうです。
大菅さんが取り組む「解体設計」は大菅さんの造語。「もったいないをなくしたい。設計は建物を作る前に行うが、改修工事やリフォームでは、いざ解体を進めていくと土台が腐っていたり、建設された当時の図面と異なっていたりと問題が多く出てきて設計通りにいかないことがある。一方で解体した材料に歴史を感じられて、とても良い雰囲気であることもある。設計者が「解体」に深く関わることで、無駄がなく歴史を引き継いだ建物に変えていけるのでは」大菅さんは話します。
大菅さんは富山にUターンしてから出身地の朝日町や高岡市で、まちを盛り上げるイベントなどの企画にもかかわっています。

「まずは自分が楽しい、過ごしやすい、気持ちいい!という場所や催しを増やしていって、それが波紋のように広がっていくまちになるといいな」話す大菅さん。
毎日の暮らしのモットーは「朝は希望に起き、昼は努力に生き、夜は感謝に眠る」という曾祖父から教えてもらった言葉を実践すること。「自分が作った場所がきっかけとなり、幸せを感じてもらえることが目標。多くのものは作れないかもしれないが、一つ一つ丁寧に建築に向き合っていきたい。富山には多くの素敵な建築のストックがあるがそれが日々、壊されているのが現実。それを専門的な知見や技術で少しでも多く後世に残していけたら。」とVISIONを語っていました。

建築で幸せを感じてもらいたいとVSIONを語る大菅さん
建築で幸せを感じてもらいたいとVSIONを語る大菅さん

「VISION the TOYAMA」はKNB公式YouTubeに動画をアップしています。そちらもぜひご覧ください。

今日12月4日のゲストは富山市出身の映画監督、坂本欣弘さんです。2017年公開の射水市を舞台にした映画「真白の恋」、そして2020年公開の富山の農村地域にある自立支援施設での出会いを描いた映画「もみの家」に続いて、このほど最新作「無明(むみょう)の橋」が完成しました。事前に収録したインタビューをお送りします。13時10分過ぎからの放送です。

このページをシェアする

シェア

おすすめリンク