大人の遠足・黒部編 & 柔らかで体温を感じる彫刻
気持ちのいい青空が広がった先週末、仲良しの女性たちと黒部の友人を訪ねました。取材で黒部に行くときは車ですが、今回はあいの風とやま鉄道に乗って、大人の遠足です。金色に輝くイチョウ並木が青空に映えていました。
今週の写真は「大人の遠足・黒部編」
YKKのモノづくりの仕組みや歴史を紹介している「センターパーク」でファスナー手作り体験をしたり、黒部の自然エネルギーを最大限活用して電力自給率95%に取り組んでいる街「パッシブタウン」を見学したり、パンケーキとハンバーグがおいしいカフェでランチしたり・・・。楽しい休日でした!
(パープルが私が作ったもの)
さて、KNBラジオ木曜午後の生放送「でるラジ」のインタビューコーナー「VISION the TOYAMA」、先週11月13日のゲストは高岡市在住の彫刻家、山田千晶さんでした。
山田さんは、人、犬、猫、うさぎなどの身近な生き物から、実際に会うことが難しい生き物などもモチーフに、主に漆や樹脂を使って彫刻を制作しています。やわらかい曲線のかたち、見ているだけで心がぽっと温かくなります。
「感情の動きを作品の体温として伝えたい」
彫刻家・山田千晶さん(2025.11.13)
山田さんは1996年京都生まれ。2019年に富山大学芸術文化学部造形芸術コースを卒業後も、高岡の地で制作活動を続けています。「今住んでいるところは田んぼが広がって山も近く自然豊かな場所。自分と向き合うことができるゆっくりとした時間の中で作品制作に打ち込みやすい。高岡の環境は自分の制作のペースに合っている。」のだそうです。
キリンが膝を折ってやさしい表情で座っている高さ3メートル近くある作品「自分らしくあること」これは京都動物園のキリンをモデルにしていて「野生のキリンはほとんど眠らず座ることもないが、危険のない動物園では座って昼寝をすることがある。場所によって自分らしい姿って変わるのではないか。その場所だからこそ見られる姿が素敵だと思ってゆっくり休んでいるキリンを作った。」とのこと。
白くてころんとした姿でしっぽがおなかに向かってくりんと巻いている作品「おかえり」は縦横30センチくらいで抱えられるほどの大きさ。全国的にもめずらしい「ブチクスクス」という有袋類の動物をモチーフにしています。山田さんの作品は柔らかくて温かい雰囲気が特徴です。
山田さんは「いつか作りたいと思っていた生き物と、今の自分の感情がマッチする瞬間がある。暗い気持ちやグツグツした欲望、うらやましい気持ち、寂しい気持ち。火の中にこうした私の感情をくべると感情によって火の色や匂いも絶対に違ってくる。私の感情の動き、温度感が作品の生き物の体温として伝わってほしい。」と話します。
今年夏にアトリエが広くなり場所の制限がなくなったそうです。「もっともっと自分の作りたいものを、素材や大きさなどいろいろなことに縛られず新しくやってみる挑戦をしたい。」「京都出身の自分が富山で出産をして、富山県民を出産するなんて思っていなかった。富山は自分の第2の故郷であり、自分がこれから住んでいく場所になった。自分らしくのびのび暮らせるような場所であってほしい。」とVISIONを語る山田さん。話し方や言葉選びがとても素敵で、山田さんの魅力にひきこまれました。
「VISION the TOYAMA」はKNB公式YouTubeに動画をアップしています。そちらもぜひご覧ください。今日11月20日のゲストは富山大学附属病院膵臓・胆道センター長の藤井努さん。「膵がん治療の開発」と「若手消化器外科医の育成」を2本の柱としたクラウドファンディングを実施中です。13時10分過ぎからの放送です。