北日本放送|KNB WEB|富山[ テレビ ]1ch/[ ラジオ ]AM738kHz/FM90.2MHz

ANNOUNCER アナウンサー

79回目の終戦の日 & 菅笠作りを全国に広げる

パリオリンピックが閉幕して毎日の寝不足が解消されたものの、なんだか寂しさを感じている私です。各競技の選手たちが帰国して記者会見を行っていますが、その中で印象に残ったのが卓球女子団体での銀メダルなどを獲得した早田ひな選手の言葉。帰国後にやりたいことについて「鹿児島の特攻資料館に行って生きていること、卓球ができることが当たり前ではないということを感じたい」と話していました。今日は79回目の終戦の日。私も今の穏やかで幸せな毎日は当たり前でないことをしっかり感じる一日にしたいと思っています。

さて、私が担当しているKNBラジオ午後のワイド番組「でるラジ」木曜のインタビューコーナー「VISION the TOYAMA」先週8月8日のゲストは高岡市在住、越中福岡の菅笠職人であり津軽三味線芸人の中山孝志さんでした。

「次世代に菅笠作りの技をつなぐ」菅笠職人・中山孝志さん(8月8日放送)

中山さんは菅笠作家「中山煌雲」として創作活動も行っていて先月、貴重な伝統工芸の技術を持つ職人として県が認定する「伝統工芸の匠」に選ばれました。400年の伝統を誇り重要無形民俗文化財に指定される越中福岡の菅笠。中山さんの高岡市の実家では祖母が菅笠の笠縫いをしていて幼い頃から菅笠との接点があったとのことですが、中山さんがその道に進むことになったのは高岡市で行われた菅笠の後継者育成講座に好奇心で参加したのがきっかけ。当時は妻の安藤有希子さんと津軽三味線芸人として活動していましたが、講座参加でどっぷり菅笠づくりの魅力にはまってしまい、職人の下で修業を重ね独立。現在は妻とともに会社を設立して、菅笠職人、津軽三味線芸人として活動しています。中山さん夫婦の菅笠作りの特徴は、これまで分業されていた原料のスゲの栽培、スゲの選別、笠骨製作、スゲの縫い付けまでの工程を一貫体制で行っていること。猛暑の中のスゲの栽培、刈り取りはたいへんですが、自分たちが作る菅笠に責任を持つことできる、誰がどのように作ったかというストーリーも交えてお客さんに伝えることができるのがメリットなのだそうです。また人形用のミニ菅笠や子どもの工作用の菅笠のペーパークラフトなど新しい商品の開発や他業種との連携にも力を入れています。中山さんは「次の世代に菅笠作りの技をつないでいかなければならないという使命感をもっている。工房で菅笠教室をカルチャースクールの1つのジャンルとして確立して、自分の代では難しいかもしれないが、いつか全国で菅笠スクールを開くことができる時代を作っていきたい。」と抱負を語っていました。「お互いに不得意なところを補いあうことができる大事なパートナー」である妻の有希子さんとともに伝統の世界に新しい風を吹き込んでいる中山さんです。

菅笠職人の中山孝志さん
菅笠職人の中山孝志さん
中山夫妻と私はもう20年近くのお付き合い
中山夫妻と私はもう20年近くのお付き合い

「VISION the TOYAMA」はKNB公式YouTubeに動画をアップしています。そちらもぜひご覧ください。今日8月15日のゲストはモデルとして活躍中、富山市の中学3年生、誉乃(よしの)さん。13時10分過ぎからの放送です。

このページをシェアする

シェア

おすすめリンク