救命救急センター センター長に聞く【雪かき時の注意点】目覚めてすぐの雪かきは危険!心筋梗塞や脳卒中の心配も【いっちゃん☆メディコ】
2026年冬は全国各地で記録的な大雪となり、人的被害やインフラ被害などが発生。そこで今回は、雪かきの際の注意点について、富山県立中央病院 救命救急センター センター長の若杉雅浩医師に聞きました。
(2026年2月16日放送。情報はすべて放送時のものです)
雪かき時は「心筋梗塞」「脳卒中」に注意が必要
若杉医師
「雪がいっぱい積もって、雪かきをして、それによって、けがもありますし、心臓の発作、心臓の病気とか、脳卒中とか、そういったもので運ばれると、そういう方もいらっしゃいますね」
雪かきの際、注意が必要な病気として挙げられるのが、「心筋梗塞」と「脳卒中」です。どちらも血管の収縮や血圧の急変動によって起こりやすくなります。
若杉医師
「高齢男性が多いような気がしますが、もともと危険な要素、動脈硬化があるとか、高血圧があるとか、そういう、リスクのある方がなりやすいので、そういったことはあるのかなと思います」
急激な気温の差に注意
雪かきで「心筋梗塞」や「脳卒中」になりやすいのはどうしてでしょうか。
若杉医師
「まずは急激な気温の差ということがあると、血圧が変動しやすかったりするので、急に寒いところにポッと出る際は注意する必要があるかなと思いますね。あとは頑張りすぎない。夢中になってやっちゃうじゃないですか、なんかこう、ここを全部やらないといけないとか思ってやると、かなりの運動量になるので。時間を区切ってやるとか、10分だけやるとか、そういうことを意識して無理しすぎない、というのが大事かなと思いますね」
適度な水分補給を
急激な気温差や運動以外にも気を付けたいのが、水分です。
若杉医師
「案外汗かくんですよね、皆さん、結構カッパみたいなもの着るとか、汗をかく環境の中でかなり激しい運動をすることになるので、体の水分をかなり奪われますね。そうなると、やはり血液、いわゆる、どろどろになったりして、血栓、血が詰まりやすくなったりするリスクがあるので、そういったところも心がけてもらうといいかなと思います」
目が覚めてすぐの雪かきはとても危険
朝、目が覚めて、雪が積もっていると、すぐに「雪かき」をする人もいますが、これはとても危険です。
若杉医師
「夜寝てて、水分なくて、血液が濃くなっている状態で、急激に寒いところに、あったかいところから急に寒いところに行く、っていう風になると、血圧の変動が大きくなったりと、そういったリスクが高いので、やはりお茶を一杯飲むとか、水分とって、ちょっとあっためて、体を慣らしてから始めると。始めてからもそんなに頑張りすぎないと、ちゃんと目途を決めて、ちゃんと休み休みやってもらうと、いうのが安全じゃないかなと思います」
屋根や車庫などからの転落に注意
雪かきは病気以外にも、転落の心配もあります。
転落は屋根の上からだけとは限らないそうです。
若杉医師
「ちょっとしたガレージ、車庫の上とか、2メートルぐらいなら平気じゃないかということろにひょうひょいと登ってやっていて落っこちても、案外とそういったところでもけがをされるので、低いところでも注意してもらう必要はあると思いますね」
高齢者は特に注意を
転落で骨折の危険もあり、特に高齢者は注意が必要です。
若杉医師
「転んだりすると、骨折、足の骨を折ったりとか、高齢者の方って、そういった骨を折って寝たきりになると、それが命取りになったりとかしますからね。やっぱり注意してもらう必要はあると思いますね」
周りの人も一緒に気を付けて
朝の雪かきには特に注意が必要です。
若杉医師
「朝に急に雪かきをするというのは危険なので、ちょっと落ち着いてお茶でも飲んで、ゆっくりとしてからやってもらうということが必要かと思いますね。で、実際に雪かきをするときは、転倒とか転落とかありますので、気を付けて、周りの人も一緒に気を付けてやる、というのが重要かなと思います」