刺激に人一倍敏感【HSP】天候の影響で体調を崩す人も 心療内科医が4つの特徴を解説【いっちゃん☆メディコ】
「HSP(エイチ・エス・ピー)」という言葉を聞いたことがありますか。
「繊細さん」ともいわれ、音や匂いなどの刺激、さらには他人の目や声に
人一倍敏感な特性のある人とされています。
この時期、不調を感じる人が多いという「HSP」の特徴について、真生会富山病院 明橋大二 心療内科部長に聞きました。
(2026年2月2日放送。情報はすべて放送時のものです)
天候の影響で調子を崩す人も
明橋医師
「北陸の天気っていうのは、毎日毎日暗い空が続くとか、曇り空が続くとやはり憂鬱になったりしますけども、HSPの人はそういう影響を人一倍受けやすいということで、冬になるとやはり調子を崩す人が多いように思いますね」
HSP(Highly Sensitive Person)
Highly Sensitive Person・HSP(エイチ・エス・ピー)は、生まれつき感受性が強く、敏感な気質をもった人とされています。
性別・国籍・年齢に関係なく、およそ5人に1人が「HSP」
性別や国籍、年齢に関係なく、およそ5人に1人が当てはまるという「HSP」。
明橋医師
「これは障害とか病気ではなくて、持って生まれた性格、生まれつきの特性だと言われてます。心療内科あるいは精神科に来る人の2人に1人はHSPだという報告もありまして、こういうストレス社会の中でそういう影響を受けやすい人という意味では、メンタルヘルスを考える上でなくてはならない概念じゃないかと思います」
HSPにある4つの特徴
HSPには4つの特徴があるといいます。
明橋医師
「HSPかどうかを見分ける、見立てる指標として「DOES (ダズ)」と言います」
D=Depth of processing
明橋医師
「DっていうのはDepth、深さっていう単語の頭文字で、物事を深く考える、危なくないかとか、あるいは恥ずかしくないかとか、そういうことを考えて、大丈夫だとなったら行動すると。目に見えないその背景とかそういうことまで察知する、そういう力を持った人だと言われます」
一方で「神経質」「細かい」と言われたり、決断が遅く、優柔不断と受け取られたりすることもあるといいます。
O=Overstimulation
明橋医師
「Oっていうのは、Overstimulation。過剰な刺激、その頭文字で、刺激をたくさん受けやすいっていうことですよね。同じ環境にいても、その受け取り方が10倍、20倍の差があると。そのために、やっぱり人の中で疲れやすかったり、あるいはダメージを受けちゃったり。敏感な子供をHSC(Highly Sensitive Child)、人一倍敏感な子と言いますが、そういう子たちがよく言うのは、他の子が叱られているのに、先生の叱り声が怖くなって、教室が怖い、学校に入れないみたいになったりする。やはりそういう環境の刺激を人一倍受けやすいというところがあるわけですよね」
子どもの場合、不登校につながるケースも少なくないというこの特性。
音や匂い、光といった刺激だけでなく、人混みや多くの情報があふれている状況にも疲れやすいといいます。
E=Emotional re sponse/Empathy
明橋医師
「Eはempathy・共感力のE、 Emotion・感情のE。共感力が高く、感情の反応が強いということで、人がなんか痛い思いしているの、見ているだけで痛いみたいなね。自分のことのように感じる。そこまで気にしなくていいことまでなんか気になっちゃう、辛くなっちゃうっていうこともあるということなんすよね」
S=Sensitivity to subtleties
明橋医師
「Sはsubtleties、微妙な些細なっていうことの頭文字で、些細な刺激を感知する。表情とかを見ただけで、機嫌悪そうとか、すぐに分かっちゃうとかですね。あるいは、ものの場所が変わっていたり、あるいはあるべきものがなくなっていたり、そういう些細な変化に気づく」
HSPの改善策は?
他人の意見や批判に敏感で、ストレスをためやすく、うつ病のリスクが高いとされるHSPですが、改善することはできないのでしょうか。
明橋医師
「持って生まれた特性なので、大人になっても、あるいは一生、変わりません。ただ、そういう自分にどういう環境があっているのか、それも理解するようになっていきます。上手に距離を置いたり、そういうことが少しずつできるようになってきます。自分の特性を知って、自分がより生きやすい選択をしていくというアドバイスはできると思ってるので、そういうふうにしていますね」