冬場に多発【ノロウイルス】持ち込まない・つけない・やっつける・ひろげない!感染拡大の予防法を専門医が解説【いっちゃん☆メディコ】
冬場に多発するノロウイルス。
県に報告されたノロウイルスを含む最新の感染性胃腸炎の患者数は、増加傾向が続いています。
今回は、ノロウイルスの症状や感染拡大の予防法について、県立中央病院 感染症内科 彼谷裕康(かや ひろやす)部長に聞きました。
(2026年1月5日放送。情報はすべて放送時のものです)
彼谷医師
「特に有名なのは、カキ貝の中にいて、それを人間が食べることによって腸に感染して症状を起こすというウイルスです。今のこの時期がやっぱり多くて、おう吐がひどくて、吐き下しでぜんぜん食事もとれない、水分もとれないという人もおられますね」
冬場に増加「ノロウイルス」による胃腸炎
吐き気、おう吐、下痢といった症状を引き起こすノロウイルス。冬場はノロウイルスによる胃腸炎、さらに食中毒が多くなる時期です。
感染経路の1つが、食べ物からの経口感染
感染経路の1つが食べ物からの経口感染です。
ノロウイルスに汚染された食品を加熱不十分で食べたり、感染した人が調理したものを食べたりして、感染します。
さらにー。
彼谷医師
「おう吐したものとか、あるいは下痢便、そういうのを直接触ったり。それ以外には、例えば床に吐いたものが乾燥して、空中に飛んで空気感染みたいな感じで感染することも言われていますので、吐物、下痢便の処理がやっぱり非常に重要だと思います」
おう吐物処理のポイントは?
アルコール消毒が効かず、感染力が高いノロウイルス。
おう吐物などの処理にはポイントがあります。
彼谷医師
「まず吐物を処理する場合には、吐物の山になったところをペーパータオルなどで拭き取って、床にもウイルスがついていると思いますので、そこは、漂白剤を薄めたものをつけることによってウイルスを死滅させられますので、そういう処理をして対応します。処理する人は、感染してしまう可能性がありますので、マスク、手袋をして、使い捨てのエプロンみたいなものがあれば、それをつけて対応するというのが重要だと思います」
家庭用の塩素系漂白剤で作る「塩素消毒液」を活用
ノロウイルスの消毒に有効な「塩素消毒液」は、家庭用の塩素系漂白剤を薄めて作ることができます。
・おう吐物などの処理には、2リットルの水にペットボトルのキャップ8杯分
・食器などの消毒やふき取りには、2リットルの水にキャップ2杯分を入れ、濃度を調節します。
普段から手洗いは念入りに
また、おう吐物処理の時だけでなく、感染予防のため、普段から手洗いは30秒ぐらいかけ、念入りに行ってほしいといいます。
彼谷医師
「爪の周りとか、親指の付け根、手首とかはどうしても残ってしまうので、ノロに限らず他の病原体でも一緒ですけども、特に爪の周りがどうしても洗い残しになってしまうことが多いので、その辺りを注意してきちんと洗う方がいいと思います。場合によっては、1回だけじゃなくて、2回繰り返して洗うというのが必要かと思います」
持病のある人や乳幼児、高齢者などは、脱水症状を起こしたり、症状が重くなったりするケースもあるといいます。
ノロウイルスを「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「ひろげない」
ノロウイルスを「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「ひろげない」ことが大切です。
彼谷医師
「マスクと手洗い、これはどんな感染症に対しても予防効果がありますので、厳重にやってもらった方がいいと思います。カキ貝は、できれば熱を加えて食べるというのが重要です。もしかかったとしても、今度は周りの人に広げないようにする必要がありますので、吐物はちゃんと処理する、あるいは下痢便、下痢がひどいようだったらトイレも消毒するというようなことを心がけてもらえるのが1番いいんじゃないかと思ってます」
感染した場合は、ウイルスを体の中にとどめずに出したほうがいいため、下痢止めは飲まない方がいいと、彼谷医師は話します。