【股関節の痛み】4~50代女性に多い理由は?放置するとどうなる?整形外科医が解説【いっちゃん☆メディコ】
歩きはじめや階段の上り下り、車の乗り降りの際に足の付け根の関節が痛いという人はいないでしょうか。
その股関節の痛みをそのままにしておくとどうなるのでしょうか?
その股関節の痛みについて富山大学整形外科 助教の伊藤 芳章医師に聞きました。
(2025年12月1日放送。情報はすべて放送時のものです)
伊藤医師
「圧倒的に女性の方が多いですね。もう9割ぐらいが女性かなという感じがします。40~50代から痛みが出ることが多くて、70代ぐらいまでの女性の方が股関節痛というのは多いかと思います」
股関節の痛み、どんな痛み?
股関節の痛み、どんな痛みなのでしょうか。
伊藤医師
「一番多いのはこの股関節の足の付け根のところ、この前側を押さえられて、ここが痛いというふうに言って来られる方が多いかと思います。この股関節の外側であったり、太ももの前側であったり、あとお尻であったりというところで、痛みが中心として出てくることが多いと思います。この股関節、結構奥のところにある関節になりますので、奥の方でジワジワと痛いというふうに言われる方が多いです」
どうして女性に多いの?
ではどうして女性に多いのでしょうか?
伊藤医師
「日本人の女性の場合、その股関節っていうのは骨盤の受け皿というのがあるんですけれども、その受け皿が非常に浅い、寛骨臼って言うんですけれども、寛骨臼が浅い、肝骨球形成不全の方が約1割ぐらいいらっしゃるというふうに言われています。寛骨臼が浅いと体重を受ける場所が非常に狭い範囲で体重を受けますので、体重を受けきれなくてそこから変形が始まって痛みが出てきやすいというふうに言われています」
40~50代の女性に多いのはどうして?
40~50代が多いのはどうしてでしょうか。
伊藤医師
「やっぱりその筋力が落ちてくる、体重が増えてくるというタイミングが
非常にその頃になってくるのかなというふうに考えています。あとホルモンの関係でですね筋肉とか腱に対する影響が出やすいのと、骨粗しょう症がどうしても出やすいというような複合的な要因で股関節の痛みが出やすいというふうに考えられています」
股関節の痛み、どんな病気が考えられる?
股関節の痛み、どんな病気が考えられるのでしょうか
伊藤医師
「股関節痛を及ぼす原因の病気というのはいろいろあるんですけれども、一番多いのは変形性股関節症というものになります。それもやっぱり8、9割の方が変形性股関節症になるかなと思います」
治療せずに放置するとどうなる?
この病気、治療せずにそのままにしているとどうなってしまうのでしょうか?
伊藤医師
「股関節の軟骨が徐々にすり減ってしまって骨同士がぶつかって炎症を起こして、痛みが出てきたりとか変形が進行してしまうという病気になります。やはり変形が進んでしまうと徐々に痛みが強くなってきてですね、日常生活がしにくくなるというような症状が出てくることが多いものになります」
日常生活にどんな支障が出てくるの?
この病気が進むと日常生活にどんな支障が出てくるのでしょうか。
伊藤医師
「まず大幅に歩けない小股になって歩いてしまうという状況であったりとか、階段の上り下りをするのがつらいとかですね、靴下を履きにくくなるとか、爪を切りにくくなるとか、車の乗り降りなんかもちょっとしにくいというようなことを言われます」
放置せず、早めの受診を!
股関節の痛み、そのままにせず、早めに整形外科を受診しましょう。
伊藤医師
「やっぱり日常生活かなり痛みが出てしまってから来られるということが多いので、もう少し早めに来たら対応できたかなというような方でも結構我慢されてですね、痛みの方がかなり強くなって日常生活がやはり困る、自分の趣味なんかのレクリエーションができないというような方が来られるということが多いと思います」
一度減ってしまった股関節はもとには戻せません。痛みを我慢せずに早めに整形外科を受診してほしいと、伊藤医師は呼びかけています。