【子宮頸がん】原因は何?ヒトパピローマウイルスとは?早期発見のポイントは?婦人科腫瘍センター長が解説【いっちゃん☆メディコ】
11月は「子宮頸がん予防啓発月間」です。
「子宮頸がん」の原因などについて、富山大学附属病院 婦人科腫瘍センター センター長 中島彰俊医師に聞きました。
(2025年11月10日放送。情報はすべて放送時のものです)
中島医師
「妊娠がわかって初めて産婦人科に受診をしました。で、がんも一緒に見つかってしまうっていう、妊娠という喜ばしい状況とがんという非常に怖い状況がいっぺんに来てしまうと、そういうケースも」。
「子宮頸がん」は子宮の入り口「子宮頸部」にできるがんです。子育て世代の母親が、子どもを残して亡くなるケースもあることから「マザーキラー」とも呼ばれています。
中島医師
「20代から30代にかけてピークになって、40代の方も結構いて、で、50代が少し下がるみたいな感じなんですけども。1人目のお子さんを産む年齢っていうのが大体30歳ぐらいなんですね。ということで、子宮頸がんが増えてくる年齢と、1人目のお子さんを産む年齢が近いので、妊娠がわかった時に、子宮頸がんがわかったりすることがあるということが、非常にこう、怖いです」
ヒトパピローマウイルスとは?
子宮頸がんの主な原因が、ヒトパピローマウイルスの感染です。
中島医師
「ヒトパピローマウイルス、我々よくHPVと呼んでいますけども、子宮頸がんとHPVの感染っていうのは大きな関係があります。
ほとんどのHPVの感染は性交渉によって起こるんですが、だいたい性交渉がある方っていうのは8割ぐらいはもう感染するという風に言われてるので、我々にとってはですね、風邪をひくようなもので、性感染症っていうよりは、いわゆる性交渉があれば誰でも感染するように、そういうようなウイルスですね」
誰でも感染するようなウイルスが、どうしてがんに?
誰でも感染するようなウイルスが、どのようにしてがんになるのでしょうか。
中島医師
「多くの人はですね、そのうちに、自分の免疫などで、そのウイルスがですね、体からもう排除されて消えてしまうということがわかっています。運悪く、そのウイルスが残ってしまったりとかすると、そのがんのリスクになるという風に今は考えられています。
HPVの感染が排除できるかできないかとかっていうのは、何が原因、免疫力っていうもので、なんかこう評価できるようなものではないんです。ただ、一般的には年齢が若い時に感染する方が、そういう持続感染っていうものになりやすいという風に言われています。
19歳よりも後で性交渉があった人に比べて、例えば16歳とかで性交渉があった人の方がそのウイルスが残りやすいとかっていうデータが実際にありますので」
子宮頸がんと気付くきっかけは?
子宮頸がんと気が付くきっかけはあるのでしょうか?
中島医師
「出血が生理とか関係なしにあるとかっていう場合は、やはりちょっとおかしいなっていう風に思ってもらうのがまずは大事です。
がんのところっていうのは、すごくですね、血管が多いんですよ。ですので、接触したりとか、あるいは何気ないちょっとしたことで出血しやすいっていう状況自体が、正常とはちょっと違う、そういうことが多いですね。だから、出血っていうのがやはり1つの大きなキーワードかと思います」
早期発見するためには、検診を!
ただ、初期の場合は、自覚症状がないことが多く、早期発見するためには、検診を受けてほしいといいます。
中島医師
「早めに見つかることによって、大きな手術を回避できたりとかですね。命に関わるような前の段階で病気を治すことができたりとかするので、そういった意味では定期的に検査を受けていただくっていうことが大事になってきます。30代、40代、すごくお仕事一生懸命されてらっしゃる年代の方がですね、検診って言うと、なかなか受診する機会が難しいっていうのはわかります。ただ、その年代に多いがんっていう意味で考えれば、20代から本当は検診を受けていただくっていうところが実は非常に大事で、やはり自分の健康を自分で守りましょうっていうことがやはり大事なのかなという風に思います」