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いっちゃん☆メディコ

放送日時
毎週月曜放送(「いっちゃん☆KNB」内)

【乳がん】切らずに治す最新治療とは?がん治療に伴う見た目などの変化に対応「アピアランスケア」を医師が解説【いっちゃん☆メディコ】

乳がんの最新治療と外見=「アピアランス」のケアについて、乳がん先端治療・乳房再建センター・副センター長 松井恒志医師に聞きました。

 

(2025年10月20日放送。情報はすべて放送時のものです)

松井医師

「がんの治療には大きく手術とお薬と放射線という3つの治療があると思いますけれども、乳がんの場合もやはりどれかを選ぶというわけではなくて、それぞれいいところを利用して、組み合わせて治療することが多いです」

9人に1人と、女性のがんの中で最も患者数が多い「乳がん」。

 

治療法の一つが「ホルモン療法」です。

 

治療法の一つが「ホルモン療法」とは?

松井医師

「女性ホルモンの関連する乳がんが全体の約7割くらいあるので、大半の方は女性ホルモンのエストロゲンの治療を受けることが多いです。女性ホルモンの働きをブロックする治療、あるいはホルモン産生を抑える治療、こういったものを飲み薬で治療することで、再発の予防であったり、再発の治療に使われます」

乳がん治療「整容性」の観点が高まる

最近では、乳がんの治療法に、ある変化が見られるといいます。

 

 

松井医師

「手術治療っていうのは、やはり部分切除あるいは全摘術を行うっていうのは一般的なんですけれども、最近だとやはり乳房再建術であったりとか、整容性を同時に求められています」

術後の見た目を損なわないように整える「整容性(せいようせい)」の観点が高まってきているといいます。

 

 

松井医師

「乳房の膨らみを取り戻す、あるいはそもそも手術の傷が小さい、こういったものもやはり求められてると思います。これまで消化器がん、そういったところでロボットとか内視鏡の手術っていうのは行われてきているんですけれども、乳房の手術に関してもできるようにということで取り組みが始まっています。

あるいは、ラジオ波焼灼療法と言って、腫瘍を焼くといった治療もあります。手術の時のようなメスを入れて傷をつけるということは一切ありませんので、そもそも切らずに治すというやり方も最近では登場してきております」

傷や術後の変形を目立たせないようにといった意識の高まりは、治療に伴う副作用でも広がっています。

 

 

松井医師

「抗がん剤の治療を行いますと、当然ながら脱毛っていうのが1番多い副作用になります。脱毛を予防するような頭皮冷却装置、こういったものを使うことで脱毛を予防できたり、あるいは爪の変化とか皮膚の変化、皮膚科であったり形成外科であったり、そういった専門家の関与によって重篤化するのを未然に防ぐということも積極的に取り組んでおります。こういったものは、アピアランスケアといいます」

乳房再建や脱毛予防、爪のケアなど外見=アピアランスのケアをすることで患者の内面にも影響があるといいます。

 

 

松井医師

「乳房再建を受けた患者さんのお話を聞きますと、温泉に行けたとか、お子さんあるいはお孫さんと一緒にお風呂に入れたと、そういった喜びの声も聞けることがあります。

外見の変化がありますと、やはり外に出たくないとか仕事に行きたくないとか、そういったこともやはり出てくることがあります。

例えば、ウィッグとかそういったものの購入に対する助成金、これは富山県では全県で助成されていますので、そういったものを利用する方法もあるかと思います。

そういったことに関しても積極的に治療(ケア)を行うことで、結果的には精神的なフォローになって社会に復帰しやすいとか、人と接する機会を増やす、こういったとこに繋がりますので」

通院・治療時間を抑えようという取り組みも

さらには患者の生活の質を向上するために、通院・治療時間を抑えようという取り組みも進んでいます。

 

 

松井医師

「通常、乳がんの抗がん剤っていうのは、吐き気止めであったりとか投与時間、また投与が終わった後に経過を見る時間、だいたい3時間とか4時間ぐらいかかるお薬が多いです。

皮下注射の製剤を使うことで治療時間が本当に10分とかそれぐらいに変わりますので、患者さんの治療に関する受け方っていうのも変わってくるかという風に思います」

日常生活を取り戻すための治療

松井医師

「がん治療っていうのは、これまで行ってきた日常生活を取り戻すために手術であったりお薬の治療を行いますので、お薬の治療を受けるために生活をするわけではありませんので、日常生活あるいはお仕事、そういった面も並行しなら、大事にしながら治療に取り組んでもらいたいという風に考えます」

 

 

松井医師は「乳房再建率は日本と海外とで開きがあるため、患者が希望する治療を受けられるよう積極的に情報発信を行っていきたい」と話していました。

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