【認知症と軽度認知障害②】早期発見と早期対応が大事!治療法について専門医が解説【いっちゃん☆メディコ】
認知症と軽度認知障害・MCIは早期発見と早期対応が大事です。
この病気の治療について、富山県立中央病院 精神科部長の瀬尾 友徳(せお
とものり)医師に聞きました。
(2025年9月29日放送。情報はすべて放送時のものです)
瀬尾医師
「実際の日常生活、社会生活において支障があるかないか、そこが大きな違いになってきます」
認知症とは、記憶や判断力といった認知機能が低下して、生活に支障が出る状態をいいます。
そして、その前の段階で認知機能が低下しつつも、日常生活にまだ支障がない状態をMCI・軽度認知障害といいます。
認知症や軽度認知障害の治療とは?
認知症や軽度認知障害の治療には、どんなものがあるのでしょうか。
瀬尾医師
「これまで既存の抗認知症薬で、内服薬、貼付薬もありますし、あと近年新薬として使えるようになった、抗アミロイドベータ抗体のお薬ですね。レカネマブとドナネマブですね、これら登場したことによって、また治療の幅が広がっていくかなと思います。当院では今から約1年前から、レカネマブの使用が開始となっていまして、これまで10人の患者さんが受けておられます」
新しく登場した薬は、どのような人が使えるのでしょうか。
瀬尾医師
「アルツハイマー病を背景としているであろうMCIの方とアルツハイマー型認知症の軽度の方が対象になります。検査をいろいろ受けていただかないといけないんですけれども、特にその検査の中でアミロイドベータの蓄積が確認された方が対象にはなります」
アミロイドベータはアルツハイマー型認知症の原因と考えられているタンパク質で、このタンパク質が蓄積することで脳の細胞障害を起こすと考えられています。
新しい薬は、アルツハイマー病による軽度認知障害と、軽度の認知症の人が適用で、治療により病気の進行を遅らせることができるとされています。
一方で、脳のむくみや脳の中での出血が起きることもあり、定期的にMRIなどの検査を受ける必要があります。
瀬尾医師
「頭痛だとか吐き気、ふらつきだとか、そういったものから、より大きなものになると、脳浮腫とか、脳出血とか、その後のフォローが大変になるような大きな副作用もありますので、そういったことも重々理解した上でということが必要になりますし、あと、誰でもではなくて、検査を幾つか受けていただいて、その中で適応を判断していくことになります」
認知症にならないためには?
認知症にならないためには、どうしたらいいのでしょうか。
瀬尾医師
「適度な運動をする、閉じこもってばかりいない。その人にとって適度な動き、動きがとれることが一番の予防になるかなと思います。加えて、認知症ですけれども、脳血管性認知症の方はやはり内科で治療を受けておられる方が多いと思いますので、内科的な病気のコントロール、それも基本になるかなと思います」