【すい臓がん①】早期発見のサインは?喫煙・肥満・飲酒の影響は?医師が解説「注意が必要な人」とは?【いっちゃん☆メディコ】
日本人の2人に1人ががんになるといわれている時代。
中でも、すい臓がんは発見が難しく、発見された時には治療が難しいケースが多いといわれています。
すい臓がんの現状と、気を付けたほうがいい人について、富山大学附属病院の消化器・腫瘍・総合外科 特命講師の吉岡伊作医師に聞きました。
(2025年8月25日放送。情報はすべて放送時のものです)
吉岡医師
「増えてきているがんの一つ、それも顕著に増えてきていると思います。がんの死因のすい臓がんは、3位になっています」
いまや日本では、男性の4人に1人、女性の6人に1人ががんで死亡するといわれています。
このうち、すい臓がんによる死者数は4万人を超えていて、2023年には胃がんを抜いて3位となりました。
吉岡医師
「すい臓がんというのは一番悪い数字ですね、いろいろなデータがありますけど、5年生存率は10パーセント以下になっています。多くあるがんの中でも断トツに悪い、悪性度の高い病気ということになると思います」
がんの5年生存率は、すい臓がんは他のがんに比べて低く、10パーセントを下回っています。
吉岡医師
「すい臓がんの特徴としては、症状が非常に出にくいということですね。ある程度進行したガンでも症状のない方がたくさんいるということと、すい臓の場所ですね、やはり体の奥の方にあって、大きな血管に近いので、ある程度大きくなった段階で切除が難しくなってしまうということで、見つかったときには治療が難しいということで、その2点が一番大きいんじゃないかなと思います」
すい臓は胃の後ろにあって見えにくいため、通常の検査では、がんの発見が難しいのが特徴です。
また周りに血管が多く、進行すると手術が困難になります。
吉岡医師
「治療法に直結した分類として、切除可能性分類というのがありまして『切除可能』『切除可能境界』と『切除不能』と3つに分類されるわけですけれども、その中で切除可能で手術にいけるという方は、やはり2割から3割ぐらいなんだろうと思います」
すい臓がん、注意が必要な人とは?
すい臓がん、どんな人が気を付けたらいいのでしょうか。
吉岡医師
「今まで糖尿病じゃない人が急に血糖値が上がってきて糖尿病を指摘された方とか、糖尿病で治療中の人が、今までの治療をしていたのに急に悪化したという場合には、それがすい臓に原因があることがあります」
このほかにも親や兄弟に、すい臓がんになった人がいる場合は警戒が必要です。
吉岡医師
「親子、兄弟の間にすい臓がんの患者様が2人以上いる家系を『家族性膵がん』と表現していて、そういう方が2人いる場合には、すい臓がんのリスクが6倍、3人になると32倍、そういう報告もあるので、近親者にすい臓がんの方がいる場合は特に注意して検診とかを受けられるというのは大事なんじゃないかなと思います」
早期発見のサインは?
がんは早期発見が重要です。すい臓がんのサインはあるのでしょうか。
吉岡医師
「すい臓がんそのものを見つけるというのはなかなか難しいので、すい臓の中の『すい管』という管が広がっているというのは、超音波でも拾い上げることができることがあるので『すい管』の拡張というのは膵がんの危険なサインだろうと思います。実際にそれがきっかけで見つかる人もいます」
健康診断の際に、定期的に超音波による検査を受けるのも一つの方法かもしれません。
日常生活では、何に注意が必要?
日常の生活習慣で気を付けたことがいいことは何でしょうか。
吉岡医師
「喫煙はリスクと言われていますので、タバコを吸っている方はやめるというのは一つの大きな手だと思います。肥満も言われておりますので、太っている方はダイエットというのも一つだと思いますし、過剰な飲酒といのもまたすい臓がんのリスクと言われています。過剰な飲酒をされている方はお酒を控えるというのも、すい臓がんのリスクを下げることになるんじゃないかなと思います」