【熱中症】予防に冷えたペットボトルを活用!?水分補給に適したドリンクは?対処法を医師が解説 【いっちゃん☆メディコ】
暑い日が続いています。
今回は「熱中症」の予防と対処法について、富山大学医学部 救急医学講座 教授の土井智章(どい ともあき)医師に聞きました。
(2025年7月28日放送。情報はすべて放送時のものです)
土井医師
「今年はもう去年に負けないぐらいと言いますか、(熱中症の患者)数がかなり来てるという状態だと思います。急激に暑くなりましたので、なかなか体が反応しにくいというような状況が影響しているのではないかと推察されています」
体から出る熱よりも入る熱が多くなり、熱が体にたまる「熱中症」。
7月20日までに県内で、救急搬送された人は284人と、去年の同じ時期に比べて多くなっています。
土井医師
「やっぱり高齢者の熱中症の搬送は増えてます。外で活動されてなくても、家の中で体調不良ということで搬送されて、色々調べてみると熱中症ではないかというような症例は多いですね」
熱中症の症状は?
「熱中症」になるとどんな症状があらわれるのでしょうか。
土井医師
「まずは喉が渇く、とかですね、あとは唇が乾燥、口の中が乾燥するとかいうところが1つあると思います。で、その後にやっぱりめまい症状が出たりとかですね。頭痛を起こしたり、吐き気をもよおしたりと、ひどい場合だと意識を失って、さらにひどい場合だと、やはり命に危険を及ぼすというような状況になってきます」
熱中症予防の水分補給は?
熱中症を防ぐために「こまめな水分補給が大事」というのはよく知られていますが、皆さんは何を飲んでいますか?
土井医師
「カフェインを含んでいるコーヒーや濃い緑茶とかいうのはあまり適してないとは言われています。特にアルコールとかは完全におしっこの方がたくさん出てしまうので、あまり水分補給という点には適さないと思います。基本的には水ということにはなると思いますが、スポーツドリンクなども糖分が多いので、あまりそういう脱水補正には向いてないんじゃないかという場合もありますけれども、周りにそのスポーツドリンクしかないという状態であれば、それを飲んでいただくという形でいいかなと思います」
「経口補水液」日常の水分補給には向かない?
また、経口補水液はスポーツドリンクよりも塩分などが多く含まれていて、熱中症の予防など、日常の水分補給には向かないといいます。
土井医師
「経口補水液に関しましては、熱中症の予防というところよりも、治療で取っていただくというようなものになりますので、塩分とか水分を制限されている方にとっては、かかりつけの先生と相談していただくということがいいのかなと思います」
「熱中症かも」と感じた時はどうする?
「熱中症かも」と感じた時は、涼しい場所に移動し、水分と塩分をとります。さらに体温を下げることも重要です。氷などで体を冷やすだけでなく、気化熱を利用する方法もあります。
土井医師
「霧吹きなどで水を体につけていただいて、扇風機でも、うちわで仰いでもいいんですが、そうすると、気化熱と言って、その水蒸気が蒸発するときに熱を奪いますので、体温が熱い場合だと有効だと思います」
手のひらを冷やす方法も
さらに手のひらを冷やす方法も。
土井医師
「手の指先とかにはですね、動脈と静脈が繋がっている血管がありますので、そこを冷やすと効率的に体温が下がるということは言われています。意識あって動けるとかであれば、流水で手を冷やすとかですね、氷水で手を冷やすとか、あとは冷たいペットボトル持つとかですね、そういったもので手のひらを冷やすっていうのは有効ではないかと考えられています」
意識がもうろうとしていたら、救急車を
それでも症状が改善しない場合、意識がもうろうとしている、反応が悪い時は救急車を呼ぶなど医療機関を受診してください。
エアコンなどを活用し、熱中症対策を
熱中症患者の増加を受けて、2024年から、熱中症警戒アラートよりも一段階上の「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まりました。
土井医師はエアコンなどを活用し、しっかりと対策してほしいと話します。
土井医師
「特別警戒アラートが出てなければ大丈夫だろうというような認識は間違っていると思います。警戒アラートでも十分熱中症を発症する確率は高くなりますので、非常に気を付けていただきたいなと思います。熱中症に関しては防げますので、しっかり環境を整えていただいて、電気代をケチってですね、自分の命を削らないように、とは思います」
土井医師によりますと、ペットボトルで手のひらを冷やすのは、熱中症の予防にも有効だということで、スポーツなど運動する前に手を冷やすのもよいということです。
ただ、熱中症警戒アラートが発表されているときは
涼しい環境以外では、原則運動は行わないなどの対策をとってください。