紫外線の量が増加!? シミ・ソバカス・しわ対策は?【いっちゃん☆メディコ】皮膚がんへの注意を医師が解説
気象庁によると、国内で1年間に地表に届く紫外線の量は増加傾向が続いていて、率にして10年で4.6%増えているということです。
増加の理由は、ディーゼル車の規制やクリーンエネルギーの普及によって、紫外線を散乱・吸収する大気中のちりが減り、大気がきれいになったことで、紫外線が増加したと考えられています。
紫外線の多い季節、特に注意が必要な紫外線について、富山赤十字病院 皮膚科部 副部長 中尾 将治(なかお まさはる)医師に聞きました。
(2025年6月23日放送。情報はすべて放送時のものです)
中尾医師
「特にUV-Aなんかは晴れの日とあまり変わらずに降り注いでいるので、曇りの日であっても、やはりそういった6月とか、比較的その紫外線の多い季節であれば、少し対策を取ってもらった方がいいのかなっていう感じですね」
皮膚への影響は”UV-B”が”UV-A”よりはるかに影響大
紫外線は波長の長さによって3つに分かれていて、地上に届くのはUV-AとUV-Bの2つです。
中尾医師
「皮膚への影響はUV-Bの方が、UV-Aよりもはるかに影響が大きいと言われています」
UV-Bは、シミやソバカスなどの原因に
UV-Bは波長が短く、肌が赤くなる炎症を起こし、シミやソバカスなどの原因とされています。
UV-Aは、しわやたるみなどの原因に
一方、波長が長いUV-Aは、真皮まで到達するものもあり、肌を黒くさせる色素沈着を起こすだけでなく、慢性的に浴び続けると、しわやたるみなどの原因になるとされています。
UV-Aは、冬でも夏場の1/2ほど地表に到達
中尾医師
「太陽光に含まれてる紫外線っていうのは、95パーセントがUV-Aと言われてるように、実際の量としてはUV-Aの方が多いんですね。なおかつ、UV-Aっていうのは、ガラスも透過しますし、冬なんかでも大体夏場の2分の1ぐらいは地表に到達するって言われてますので」
夏場は、UV-A、UV-Bともに多くの量が降り注ぎ、直射日光だけでなく、地面や水面からの反射光にも注意が必要だという紫外線。
身近な肌への影響が「日焼け」です。
中尾医師
「短期間で起こるものとしては、いわゆる日焼けがあります。日焼けには、紫外線を浴びた後、比較的短時間で出てくる皮膚の赤み、いわゆるサンバーンというものと、その後少し時間が経ってから皮膚が黒ずんでくるサンタンというものがあります」
さらに肌への影響は「日焼け」だけではありません。
中尾医師
「長期にわたっての皮膚への影響という風になりますと、1つは光老化というものがあります。これは、紫外線によってコラーゲンが分解されてシワができるですとか、メラ二ンが増加することによって、シミの形成に結び付くといった、そういった光による皮膚の老化というものがあります。
また、紫外線は細胞のDNAに損傷を与えますので、これが長い時間続きますと、皮膚のがんの発生というものにもつながってまいります」
皮膚が赤くなる人は要注意?
浴びすぎると
「皮膚がん」に至ることもある紫外線ですが、
「皮膚がん」になりやすい人に何か特徴はあるのでしょうか。
中尾医師
「スキンタイプっていうものがありまして、比較的この紫外線を浴びた後にこう皮膚が赤くなりやすい方ですね。
あまり色が黒くならずに皮膚が赤くなるような方っていうのが、こういった皮膚のがんですとか、そういったものの発生するリスクが高いと言われてますので、そういう方は日焼け止めをしっかり塗っていただくですとか、通常よりも少し強いタイプの日焼け止めを塗ってもらったりしてもいいかと思います」
子どものうちから対策を
スキンタイプによる違いのほか、年齢によるリスクの差はあるのでしょうか。
中尾医師
「特に今言われてるのはやはり小さなお子さんかなと思います。小さなお子さんというのは皮膚も弱いですし、子どものうちからたくさんの紫外線を浴びると、将来的なそういった皮膚がんですとか、そういった皮膚のトラブルのリスクが上がってくるというふうにWHOでも言われてますので、
子どものうちから対策をとるのが大事かなというふうに思います」
中尾医師によると、紫外線が要因となる皮膚がんのなかには、「がん」になる前に体に変化が現れるものもあるといいます。なかなか良くならない湿疹がある、見慣れない「できもの」ができたといった場合には早めに医療機関で診てもらってください。