【糖尿病】遺伝も関係!?空腹時血糖値が110~125の人は予備軍!予防法を医師が伝授【いっちゃん☆メディコ】
気が付かないうちに進行することから、サイレントキラーとも呼ばれている「糖尿病」。予防と治療について、富山大学附属病院 第1内科診療教授の
藤坂志帆(ふじさか しほ)医師に聞きました。
(2025年5月19日放送。情報はすべて放送時のものです)
藤坂医師
「最近目がよく見えなくなったということで、近くの眼科を受診されて、糖尿病による網膜症があるということを言われて、それで内科に来られて糖尿病と診断されたという方がおられます」
「糖尿病」はインスリンの働きが悪くなり、血糖値が慢性的に高くなる病気です。
進行することで起きる合併症としては「神経の症状」「目の症状」「腎臓の症状」があり、頭文字をとって「しめじ」で覚えることができます。
糖尿病の原因は?
藤坂医師「原因というのは、生活習慣が半分、あとは遺伝的な素因も半分あるというふうに言われています。例えば、家族の方で糖尿病を持っておられる方がいらっしゃる方は、体質として遺伝的に糖尿病になりやすい素因がある方だと言えるんですね」
糖尿病にはいくつかの種類があります。
- 免疫の異常でインスリンが作れなくなる「1型糖尿病」
- 妊娠して発症する「妊娠糖尿病」
- 生活習慣や遺伝的要因で起こり、全体の95%を占める「2型糖尿病」
2型糖尿病は、どんな人がなりやすい?
「糖尿病」というと患者の多さから主に2型を指します。
2型糖尿病は、どんな生活習慣の人がなりやすいのでしょうか。
藤坂医師「朝御飯を食べないで1日2食、あるいは1食の方とか、そういった方には一回の食事の量がすごく多くなったりしますので、リスクが高くなってきます。あとは、就寝の2時間以内ぐらいにお食事をとるというような方もちょっと注意が必要かと思います」
とはいえ、自分は大丈夫と思っている人が多いのではないでしょうか。
実は、これからのシーズン、自覚できるチャンスがやってきます。
藤坂医師
「会社勤めの方は会社の健診があったりしますので、そこで異常を言われた場合はしっかり受診していただきたいですが、会社勤めでない方もやはり特定健診、住民健診、そういったものは必ず受けていただきたいなというふうに思います。空腹時の血糖値が126を超えると糖尿病の診断基準の一つを満たしてしまうんですけれども、その110から126の間にある方というのは、予備軍に相当しますので、非常に注意が必要かと思います」
糖尿病の治療とは?
糖尿病とわかった場合、どんな治療をするのでしょうか。
藤坂医師「まずは食事療法ですとか、運動療法といった生活習慣の改善から始めることが多いです。初期であればそれで十分改善する方もたくさんおられるんですけれども、食事、運動療法をやっても十分に血糖値がよくならない場合には、お薬を使った治療をすると、いうふうになっています」
食事療法とは?
食事療法とはどんなことをするのでしょうか。
藤坂医師「その方の身長ですとか、体型から何キロカロリーぐらいとったらいいかっていうようなことをお伝えさせていただいて、あとは栄養バランスですね。野菜を中心にして1日3食たべていただく」
運動療法とは?
運動療法はどんなことをするのでしょうか。
藤坂医師「筋トレのような運動ですとか、あるいは有酸素運動と散歩、早足の散歩ですとか、そういった運動を組み合わせて行っていただくのがよいかと思います。例えば食事をしてしばらく休んでから散歩に出るとか、そういうのでも十分いい効果が出ることが多いです」
糖尿病の薬とは?
「糖尿病」の薬も進歩しています。
藤坂医師「糖尿病の薬は種類が増えています。飲み方としては、1日1回タイプのものや、食事のごとに飲むタイプのものですとか、注射薬でも1日1回のものもあれば、週1回でよいというようなものも出てきています」
糖尿病から身を守るには…
糖尿病から身を守るには、まず自覚することです。
藤坂医師
「症状がないからということで過信せずに、しっかりと特定検診なり会社の検診などを受けて、異常を言われた場合には医療機関を受診していただきたいというふうに思います」