【糖尿病】予備軍も合わせると約2000万人 20~30代も増加傾向 注意が必要な人とは【いっちゃん☆メディコ】
「糖尿病」は、誰もがかかる可能性がある一方で、正しく理解していない人が多いという現状もあります。
糖尿病について、富山大学附属病院 第1内科診療教授の藤坂志帆(ふじさか しほ)医師に聞きました。
(2025年5月12日放送。情報はすべて放送時のものです)
藤坂医師
「日本では糖尿病のある方、あるいは糖尿病の予備軍に相当する方が、約2000万人ほどいるというふうに見積もられています」
糖尿病が強く疑われる人の割合は、男性で16.8パーセント、女性で8.9パーセントとなっています。
年代ごとにみると、男女とも年代が上がるにつれて割合は高くなってきます。
糖尿病はどんな病気?
糖尿病とはどんな病気なんでしょうか。
藤坂医師
「糖尿病というのは、慢性的に血糖値が高くなる病気なんですね。インスリンという血糖のを下げるホルモンの働きが十分でなくなって、血糖値が高くなる病気をいいます」
血糖値が慢性的に高くなるとどうなる?
血糖値が慢性的に高くなるとどうなるんでしょうか
藤坂医師
「急に血糖が高くなった場合には、一般的には喉の渇きですとか、トイレが近くなったり、夜中に何度もトイレに起きるとか。そういう症状が出たり、あるいは体重が減ってくるとか、そういう症状が出ることはあるんですけれども、多くの場合はですね、ゆっくり血糖値が高くなってくる場合には、ほとんど症状が出ないというのが怖いところかなというふうに思います」
糖尿病が原因で網膜症や神経症も
糖尿病は初期の段階では自覚症状が少ないケースがあります。
放っておくとどうなるのでしょうか。
藤坂医師
「網膜症といって目が見えにくくなったりとか、あるいは腎症といっておしっこをつくる腎臓の機能が落ちてしまって、体がむくみやすくなったりとか、あるいは神経症といって足の先がしびれてきたりとか、立ちくらみがしやすくなったりとか、そういう症状が一つあるかと思います」
脳卒中や心筋梗塞などの恐れも
藤坂医師
「怖いのは、やはり失明してしまったりとか、透析が必要になってしまったりという方もおられますし、あとは脳卒中や心筋梗塞など、やはり命にかかわる病気ですので、そうなる前にしっかり予防しておくというリスクになるものは治療しておくという必要があるかと思います」
糖尿病はどんな人がかかる?
糖尿病はどんな人がかかる病気なのでしょうか。
藤坂医師
「その生活習慣が悪いだけなんじゃないかとか、そういうふうに思われている方が多いんですけれども、実際は生活習慣だけではなくて、遺伝的になりやすい体質の方もおられますので、例えば肥満のない方でも、時にスポーツをされるような方でも、糖尿になられる方はおられます」
注意が必要な人とは?
糖尿病は生活習慣だけではなく遺伝も関係しています。
親や兄弟で糖尿病の人がいる場合は注意が必要です。
この病気、若い人は関係ないのでしょうか。
藤坂医師
「確かに中高年以降になられる方も昔からおられるんですけども、最近は若いうちから20代、30代の方からも糖尿病になられる方が増えているということが言えます。一部にはやっぱりコロナ禍の中の生活の変化で運動不足になったりとか、そういうことが悪さしているということも言われています」
自分だけは大丈夫という過信は禁物
糖尿病、自分だけは大丈夫という過信は禁物です。
藤坂医師
「糖尿病というと、生活習慣だけだと悪いだけだというふうに思われがちなんですけれども、実際はそうではなくて、遺伝的な背景もかかわっていることが多いので、今、症状がないからとか、肥満がないから大丈夫っていうふうに過信せずにしっかりと検診を受けていただくと。それから、検診でもしも引っかかった場合には、必ず医療機関を受診していただくようにお願いしたいと思います」