【こどもの頭痛】ポイントは生活リズム・頭痛の見える化・薬を飲むタイミング・声かけ【いっちゃん☆メディコ】
「子どもの頭痛」
治療法や頭が痛くなった時の対処法について、富山大学附属病院 小児科 田中朋美(たなか ともみ)診療准教授に聞きました。
(2025年4月28日放送。情報はすべて放送時のものです)
田中医師
「お薬よりも先に、まず生活リズムを整えるということが優先されると思います。大事なのは3食の食事、適度な運動と質の良い睡眠というふうに言われています」
子どもの頭痛の予防や治療には、まずは薬に頼らず、規則正しい生活が有効だといいます。中でもポイントは睡眠です。
田中医師
「短い睡眠時間の方は、睡眠時間を1時間延ばしただけでも頭痛の頻度が減るという、そういった話もありますので、まずはそういった生活リズム、特に睡眠も見直してみるのも大事です」
年齢に合わせた適度な睡眠時間が大事
睡眠が大事と言っても、寝過ぎるとかえって頭痛に繋がってしまうこともあるそうなので、年齢に合わせて適度な睡眠時間を心がけましょう。
また、寝る1、2時間前はスマートフォンの使用を控え、睡眠の質を高めるのもいいそうです。
薬を飲む場合、飲み方にポイントが!
睡眠や食生活などを改善しても、頭痛が良くならない場合は薬での治療になりますが、飲み方にもポイントがあります。
薬を飲むタイミングは?
田中医師
「痛み止めを飲むタイミングとしては、痛みが強くなってから飲むよりは、痛みを感じ始めたところで飲んだ方が効果が出やすいというふうに言われています。お子さんの中ではですね、学校に、痛くなった時のために痛み止めをちょっと持参して、タイミングを見て飲めるようにというふうにアドバイスをすることもあります」
記録して「頭痛を見える化」
さらに日ごろから記録をつけることも効果的です。天候や気圧の影響で起こる頭痛を見える化できます。
田中医師
「今では頭痛のアプリもあったりします。自動的にその地域の気温や気圧の変化、天候というのが記録されていますので、例えば痛みを感じた場合、例えばお薬を飲んだ場合は、それを自分で入力することによって、どういった時に自分はやっぱり痛みを感じやすいのか、どういった時が調子が良いのかっていうことを、自分でもしっかり客観的に捉えるということが、また頭痛の軽減につながる場合もあると思います」
頭痛とどう付き合っていったらいい?
定期的に訪れる頭痛。症状との付き合い方にポイントはあるのでしょうか。
田中医師
「痛みに気を取られていると、やはり痛みをより感じやすくなる。そういった場合もあると言われています。ですので、痛みがある中でも自分ができていることを実感することかと思います。痛みがあるけども、予定をしていたところに行けた。予定していた行事に参加できた。自分の生活を、痛みによって振り回されていないというふうに感じられると、次の痛みをもしかしたら軽減できるかもしれません」
子どもへの声かけのポイントは…
子どもたちへの声掛けにもポイントがあります。
田中医師
「子どもさんが不安の時にですね、親御さんも一緒になってどうしようどうしようという風になると、お子さんの不安は、場合によっては助長されることがあります。そういった時は、少し体を休めてみようかというふうに、お子さんの不安を和らげるような声かけをしていただけるのはいいかなと思います」
痛みに関する声掛けのしすぎは要注意
痛みに関する声掛けをしすぎないのもポイントです。
田中医師
「今日は大丈夫?痛くない?どこどこ?というふうに過度に声かけをする場合、お子さんの痛みが、より痛いことにちょっと集中してしまってですね、痛みをより感じやすくなることがありますので、ぜひ、どっしりと構えて、痛いといったお子さんに安心を届けられるような声かけをしていただきたいと思います」
子どもの頭痛のうち、頻度としては片頭痛などの原因となる病気がないものが多いですが、中にはすぐに対応が必要な「危険な頭痛」が隠れています。
痛み止めを飲んでも治らないような強い頭痛が連日続く場合や、頭痛に加えて歩き方がふらふらするといった症状がみられる場合は、検査の必要があるので、かかりつけ医に相談してください。