長引く咳(せき)には要注意!8週間以上なら結核や肺がんなどの恐れも?【いっちゃん☆メディコ】
「長引く咳」には、大きな病気が隠れている可能性があります。
富山大学附属病院・第一内科・助教の岡澤成祐(おかざわ せいすけ)医師に聞きました。
(2024年11月25日放送。情報はすべて放送時のものです)
”せき” は体の防御反応
岡澤医師
「もともと咳が出ている時にはその咳の原因となるものがありまして、ウイルスなどの感染症の場合には、痰を出して早く治るような作用になります」
咳は食べ物などが喉に詰まったときや、ウイルスや細菌、ホコリといった異物を排除しようとして起きる体の防御反応です。風邪が原因の場合、3週間ほどでよくなりますが、3週間たっても回復の兆しがないときは注意です。
長引く”せき”は 咳喘息や気管支喘息の疑いも
岡澤医師
「季節の変わり目などに、風邪の後によく咳がもう1ヶ月も2ヶ月も止まらないと言う方が成人で多くみられます。大人になっても、なおかつご高齢の方であっても、咳喘息や気管支喘息の方はおられますが、むしろ意識されてないことも多いので、受診してはじめて言われることが多いと思います」
咳喘息は慢性的な咳が特徴で、ぜんそくのようにヒューヒュー、ゼイゼイがありません。しっかりと治療すれば治りますが、放っておくと30パーセントほどの人が喘息になります。
8週間以上長引く”せき”は 結核や肺がんの恐れも
岡澤医師
「基本的には3週間以内の咳というのは、感染症やそれに伴った感染後の咳のことが多く、3週間以上たってくると咳喘息など他の病気も混じってきて、特に8週間以上長引く咳というのは、結核や肺がんなどの他の原因を特に考えていく必要があります」
咳が長引くとき、3週間以上の場合は咳喘息が考えられます。
8週間以上続く場合は結核や肺がんなどの可能性があります。
肺結核の症状は?
岡澤医師
「肺結核は咳が出ることが多いですが、血痰といって、痰に血が混じったり、あとは微熱とかだるいとか、また無症状のことも多いです。また、肺がんも初期であればあるほど症状がなくて咳などが長引いたり、進行してくると息苦しいとか、血痰などが出てきます」
肺結核は風邪と見分けがつかないため、知らないうちに周りの人に感染させている可能性があります。血が混じった痰が出たときはこの病気の可能性があります。
初期の肺がんの症状は?
肺がんは早期の段階では咳や血が混じった痰、食欲低下がみられることがありますが、無自覚に経過することが多いといわれています。日本人のがんの死亡者数が最も多いがんです。
長引く”せき” 特に注意が必要な人は?
長引く咳、その陰には重大な病気が隠れている可能性があります。
どんな人が注意したらいいでしょうか。
岡澤医師
「タバコを吸ってるから咳が出るよねとか、そういう方が多いですね。でも、タバコを吸っている人なので、肺がんがいつの間にか進んでいるんですけど、もともと咳しているからやっぱりわからないです。喘息で治療しているけれども良くならないって言われて、こっちへ来ると肺がんが見つかる方もいます」
8週間以上長引く”せき”なら 受診を!
咳が長引いていて回復する兆しが感じられなかったら、受診を考えてください。
岡澤医師
「基本的には大体1週間くらいで収まる咳は良いのですが、3週間、特に8週間以上長引く咳につきましては、まず私たちの方も肺結核や肺がんなどの怖くて見逃してはいけない病気をまず調べることが大事ですので、ぜひ病院の受診をお勧めします」
咳が出ている人でタバコを吸っている人は、受診と禁煙を考えてほしいと
いうことです。