インフルエンザや新型コロナの流行期に注意したい!溶血性レンサ球菌(溶連菌)による二次感染とは?【いっちゃん☆メディコ】
インフルエンザや新型コロナも本格的な流行期に注意したいのが、細菌による二次感染です。
2024シーズンに注意したい、溶血性レンサ球菌(溶連菌)による二次感染について、富山大学附属病院感染症科・准教授の長岡健太郎医師に聞きました。
(2024年11月11日放送。情報はすべて放送時のものです)
長岡医師
「この冬に関して言えばですね、ウイルスが感染した後の細菌による二次感染、これに特に注意が必要かなと考えております」
ウイルスと細菌の二次感染とは、いったいどういうことでしょうか?
長岡医師
「ウイルスがまず感染します。で、感染した後に、弱った空気の通り道(のど)に、もともと体内にいたですね、細菌、バクテリアがですね、増殖してきて感染に至ると。この流れを細菌二次感染と呼んでおります」
ウイルス感染で体が弱ると、もともと体にいる細菌が増殖して重症化します。これが細菌による二次感染です。
長岡医師
「二次感染ということで、今までは黄色ブドウ球菌や肺炎球菌といった菌が感染してくることが一般的だったんですが、今シーズンは溶連菌・溶血性レンサ球菌による二次感染にも注意が必要と考えられています」
溶血性レンサ球菌は、どんな細菌?
「溶連菌(溶血性レンサ球菌)」とはどんな細菌なのでしょうか?
長岡医師
「ほとんどの人が持っている菌になります。普段は何も悪いことをしておらず、小児期の間に風邪をきっかけとして喉で増えて喉の風邪を起こすことがしばしばある、こういう細菌なんですけれども、大人でウイルス感染の後に悪いことをするということは、これまではあまりなかったのです」
溶血性レンサ球菌が強毒化?
普段はおとなしい溶連菌に、どうして注意が必要なのでしょうか
長岡医師
「ここ1年でですね、強毒化したものがですね、国内で流行っていると言うことが報道されるようになりました。コロナウイルス、あるいはインフルエンザウイルスの感染の後に、重症化で人工呼吸器が必要になる、今回の強毒株による悪化はですね、数時間単位で一気に悪くなると言う傾向が見られました」
強毒化した溶連菌とは?
強毒化した溶連菌とは、どんなものなのでしょうか
長岡医師
「強毒株を具体的に説明しますと、M1UK株、M1UK系統株と言われます。2019年にですね、英国で初めて報告されて、コロナパンデミック明けからですね、欧米を中心に各地で広がり始めて、いろんなところでM1UK株による重症例が報告されるようになっております」
強毒株による溶連菌の感染、大流行の心配は?
強毒株の溶連菌による感染は今後、大流行するのでしょうか?
長岡医師
「おそらくそんなに多くは発生しないだろうと予測します。何らかの基礎疾患をお持ち、あるいはよほど体が弱った時に運悪くM1UK株が感染を起こした時に劇場化します」
強毒株の溶連菌による感染を疑うポイントは?
強毒株の溶連菌による感染を疑うポイントはあるのでしょうか
長岡医師
「3日下がらない熱、あるいは熱が出て立ってトイレに歩けないという、この2つの点はですね、おそらく健康な方であっても、持病をお持ちの方でもですね、二次性の細菌感染を見分ける簡便な方法になると思います」
インフルエンザやコロナの流行期に注意したい点は?
インフルエンザが流行期に入り、このあと新型コロナも本格的な流行期に入ります。強毒株の細菌による二次感染が心配になります。
長岡医師
「あまり深刻に心配する必要はないと思います。ただ、立って歩けないという事態が起きた時はですね、この冬に関しては溶連菌強毒株が流行ってるということを少し頭に置いていただければ、それだけでですね、救命あるいはそれでダメージを半減以下にできるという可能性が高まりますので、ぜひこのことを覚えておいていただければと思います」