過去最大規模の流行!?「マイコプラズマ肺炎」患者数が多い理由は?流行はいつまで?予防法は?【いっちゃん☆メディコ】
これから冬に向けて感染症に注意が必要です。
なかでも全国的に患者数が増えていて、富山県内でも増加が心配されている「マイコプラズマ肺炎」について、富山大学附属病院感染症科 准教授の長岡健太郎医師に話を聞きました。
(2024年10月21日放送。情報はすべて放送時のものです)
これから冬にかけて注意が必要な感染症は…
今から冬にかけ注意が必要な感染症は?
長岡医師
「もう既に秋から流行していますマイコプラズマ肺炎、そして冬の入り口にかけてはインフルエンザウイルス、そして正月明けからになると予想されてるんですけれども、新型コロナウイルス、この3つが挙げられます」
今から冬にかけ注意が必要なのが「マイコプラズマ肺炎」、「インフルエンザ」、「新型コロナ」とみられています。
マイコプラズマ肺炎は、過去最大規模の流行
長岡医師
「マイコプラズマに関してはですね、今年度、過去最大規模の流行が起きたと。小児を中心にですね、流行の大型の流行を見てます。で、県内でも9月から10月に既に流行しているんですけど、この流行がですね、12月上旬ぐらいまで続く可能性があるかなと見られてます」
マイコプラズマ肺炎の症状は?
マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することで起きる呼吸器疾患です。主に子どもの感染が多く、症状として「発熱」や「長引く咳」、「けん怠感」、「頭痛」があります。
長岡医師
「基本的にはですね、いったん罹ると免疫を持つことが可能です。ワクチンはありません。なので小児のうち、免疫が十分構築されてない間にかかりやすく、一旦罹るとですね、何回もかかるような形にならないことが多いです。大人はあまりかかりにくいというイメージになりますね」
県内では増えたり減ったりしながら増加傾向にあり、この傾向は今後も続くとみられています。
2024年はどうして感染者数が多い?
どうして今年は感染者数が多いのでしょうか?
長岡医師
「新型コロナパンデミックで行動の規制があった、社会行動の規制があったということが影響してるんじゃないかと考えられています。マイコプラズマの流行が見られないという状態が続いたんですね。それによってマイコプラズマに免疫を持ってない小児が増えたと。その中でとうとうマイコプラズマが流行に入り、今まで免疫を持ってない小児にですね、かなり広く広がったという、そのように考えられてます」
肺炎マイコプラズマ 感染力はどれくらい?
マイコプラズマ肺炎は飛沫によって感染します。
感染力はどれくらいなのでしょうか?
長岡医師
「感染力は基本的にはあまり強くありません。外を歩いていてすれ違う、あるいは同じ部屋でマイコプラズマの方がいたという程度でですね、感染がどんどん広がっていくっていうことが基本的にはないと考えられます。おそらく学校や保育園、幼稚園、こういった集団でですね、密集してせきやたんを直接浴びるような、そういう状況で広がっていったと、それが一番の要因になると考えられてます」
マイコプラズマ肺炎の予防法は?
マイコプラズマ肺炎は飛沫で感染します。
対策として有効なのがマスクの着用です。
長岡医師
「お子さんがせき・たん、こういった症状が出てきてですね、周囲でマイコプラズマの流行があったという場合は、できればマスクをしてください。お子さんに、できればマスク、あるいはご自身がマスク、これをするだけでですね、被害がですね、相当抑えられることが予想されます」
マイコプラズマ肺炎にかかったら?
周りでマイコプラズマ肺炎が出ていて、子どもに熱や咳の症状が出たらどうしたらいいでしょうか?
長岡医師
「ほとんどそのままですね。治っていくんですけども、2週間を超えて激しい咳が続く場合、あるいは1週間しても熱が下がらない場合はですね、病院受診して抗生剤を出して頂ければ、かなり早く治ることができます」
マイコプラズマ肺炎の重症例は、富山県内ではワンシーズンに10人前後と多くはない ということですが、熱や咳が長引いている場合は早めに医療機関を受診してください。