65歳以上で約11%「フレイル」をわかりやすく解説!フレイルチェックで早期発見と改善を!【いっちゃん☆メディコ】
年齢とともに筋力や活力が低下するのは避けられませんが、高齢者の健康を考える際のキーワード「フレイル」という言葉を聞いたことありますか?
「フレイル」について、富山大学学術研究部医学系 特別研究教授 戸邉一之(とべ かずゆき)医師に聞きました。
(2024年9月30日放送。情報はすべて放送時のものです)
フレイルってなに?
戸邉医師
「このフレイルという言葉は、健康と要介護のちょうど中間の状態を示します。この状態では、例えば骨折をしたり、あるいは肺炎などで入院をしたりしまいますと、要介護の状態になってしまいます」
どれくらいの人が、フレイル?
フレイルとは健康と要介護状態の中間で、年齢とともに筋力や心身の活力が低下した状態をいいます。
高齢者のどれくらいの人がフレイルなのでしょうか?
戸邉医師
「65歳以上の方の大体11%という統計があります。女性の方がやや多いという統計が出ております。それは女性の場合には筋力が男性よりやや低下しているとか、骨粗鬆症になりやすいといったことが関係していると思われます」
自分がフレイルかどうか、気付くきっかけは?
自分がフレイルかどうか、気が付くきっかけはあるのでしょうか?
戸邉医師
「今まで5キロの米を買ってなんともなかったものがちょっと重く感じて、3キロとか2キロにしようかなと思ったり、あるいは横断歩道を渡っているうちに赤になりそうになってしまうとか、それからあとはなんか疲れやすいなとか。普通に生活をしているに体重が減ってきてしまった。そういったことがきっかけになります」
自分がフレイルかどうかチェックしてみましょう!
自分がフレイルかどうかチェックすることができます。
・ダイエットをしていないのに体重が減る(6か月で2㎏以上減)
・買い物の荷物が重くなったと感じる
・道路を横断中に信号が変わってしまう
・疲れやすい
・活動がおっくう
以上5つのうち3つ当てはまると、フレイルかもしれません。
どうしてフレイルになる?
どうしてフレイルになるのでしょうか?
戸邉医師
「身体的な要素と社会的な要素、精神的な要素、これは非常に複雑に絡み合って、相互に悪化する方向に向かってしまいます」
フレイルには「身体的」「社会的」「精神的」の3つの要素が相互に関係しています。それぞれ、どういう状態でしょうか?
身体的要素とは?
身体的要素とは?
戸邉医師
「筋力の低下とか、膝や腰が痛いとか、そういう身体の具合が悪くなってあまり動けなくなる自由に活動ができなくなる。それが身体的フレイルです」
社会的要素とは?
社会的要素とは何でしょうか?
戸邉医師
「例えば、連れ合いが亡くなって一人暮らしになってしまった。それから家族がいても食事は一人で食べていて、ちょっと疎遠になっている。自治会の活動とかに最近出なくなった。それから、趣味のサークルにも足が遠のきがちである。といった、社会的に孤立した状態を社会的なフレイルというふうに呼んでおります」
精神的要素とは?
精神的要素とはどんな状態でしょうか?
戸邉医師
「これは年をとって認知機能がだんだん低下をしてきた。それから、いろいろなことにあまり感動しなくなったとか、楽しいとか、嬉しいとか、そういう気持ちが少なくなった。それから、高齢者のうつ病といった病気の状態もあります」
歳を取ればフレイルになるのは仕方がないこと?
歳を取ればフレイルになるのは仕方がないことなのでしょうか?
戸邉医師
「この状態に早く気がついて外から支援を受けることにより、より健康な状態に戻ることができるんです。フレイルという言葉は、元に戻ることができるということが非常に大事な考え方です」
フレイルを自覚しないでほおっておけば、要介護状態になる可能性が高くなります。フレイルチェックをして早期発見につなげましょう。