夏に増えるやけど。知ってるようで知らない!? やけどの対処法【いっちゃん☆メディコ】
日常的な暮らしの中でやけどを負うリスクはありますが、特に夏はレジャーなどで火を扱うシチュエーションが多く、気がゆるみがちなことからやけどが増えると言われています。
万が一やけどを負った場合の対処法について、富山大学 医学部 救急医学講座 教授の土井智章(どい ともあき)医師に聞きました。
(2024年8月5日放送。情報はすべて放送時のものです)
要注意!夏に増えがちなやけど
土井医師
「例えば花火をやったりとか、キャンプファイヤーをやったりとか、そういったレジャーもありますし、お盆のシーズンですと、お線香や仏壇に使うろうそくなど、火を使う機会が多くなります。ですので、やけどの事故が多くなるという傾向があります」
皮膚には、体に菌が入るのを防ぐ働きなどがあります。
そのため、やけどで皮膚が傷つくと、感染症などの合併症を引き起こしてしまうこともあります。
やけどの重症度はどう判断すればいい?
では、やけどの程度は何で決まるのでしょうか。
土井医師
「まずは大きさですね。体に占める面積が広い、狭いというところで分類されるのがひとつ。あとは、深さというものもあります。皮膚の奥の方まで焼けているのか、表面だけ焼けるのかというところで、いくつか重症度というのは変わってきます」
やけどの重症度は、やけどの面積と深さで分けることができます。
深さによる程度は、大きく3つぐらいに分かれます。
一番浅いものでは日焼けと同じで、ヒリヒリしますが自然に治ります。
中ぐらいの深さのものでは、水ぶくれができて強い痛みがあります。できるだけ早く病院で手当てを受けてください。
もっとも深いやけどの場合、水ぶくれができず、皮膚が白くなったり黒く焦げたりします。痛みもあまりありませんが、すぐに119番通報してください。
もしも、やけどになってしまったら…
やけどの応急処置として一番有効なのは、すぐに水で冷やすことです。
土井医師
「やはり冷やしていただくということが重要になります。まずは流れる水で患部を冷やしていただくことが重要です」
やけどをしたら水道水などのきれいな水で痛みが和らぐまで十分に冷やします。衣類を着けている場合は衣類ごと冷やしてください。
高齢者のやけどを防ぐには?
夏は開放的になり、気が緩みがちになることと火を使う機会も増えるため、やけどの危険が高くなります。
土井医師
「お盆の時期ですと、やはり仏壇のろうそくに火をつけられたりして、それが服にうつってしまう形で腕を大きくやけどされたり、そういうのが増えてきます。半袖じゃなくて長袖を着られている方が多いんですが、気づかぬ間に袖口に火がついてしまって腕をやけどしてしまう方もいます」
お盆シーズンの高齢者のやけどを防ぐにはどうしたらいいでしょうか。
土井医師
「あまり火を使わない、火を使う回数を減らすということだと思います。今、ろうそくもLEDライトなどで代用できるものがありますので、そういったものにするというのも一つの案かと思います」
子供のやけどを防ぐには?
次に、夏の風物詩といえる花火もやけどの大きな原因のひとつです。子どもたちだけでは絶対させないでください。
土井医師
「子供のやけどに関しては、間違った遊び方をしていないかとか、子供たちだけにしないとか、そういった大人の目が重要かと思います。また、すぐ火が消せるように水を準備するとか、すぐ対処できるような方法をとっていただいて、安全に花火を楽しんでいただきたいと思います」
せっかくの夏を楽しく過ごすためにも、火を使うときは気を緩めないようにしてください。
土井医師
「この夏の時期は人も集まりますし、やはり火を使う機会が多くなります。そういった意味で気をつけていただきたいなと思います。特にお盆のシーズンはお墓参りとか仏壇に火をつけるというようなこともありますので、御自身もやけどをされないという形で気をつけていただいた方がいいと思います」
特に乳児や高齢者の場合、比較的小さなやけどでも命にかかわるケースがあります。くれぐれも火を使うときは注意してください。