連日の暑い夏…もしも熱中症になってしまったらどうしたらいい?【いっちゃん☆メディコ】
連日、暑い日が続き、最高気温が35度を超える猛暑日となることも珍しくなくなってきました。もしも「熱中症」になってしまったら、どう対処したらよいのでしょうか。
万が一の場合に備える方法を、富山大学 医学部 救急医学講座 教授の土井智章(どい ともあき)医師に聞きました。
(2024年7月22日放送。情報はすべて放送時のものです)
近年の富山県における熱中症
土井医師
「梅雨の時期は湿度が高いということもありますし、梅雨が終わった後にはやはり気温が上がります。そういった意味でもこの時期からやっぱり夏にかけては熱中症の患者が多くなると思います」
富山県は熱中症による死者の数が人口10万人あたり1.53人と、全国平均よりも多く、全国的に見ても4位となっています。
また、2024年は5月下旬から7月中旬までに熱中症で救急搬送された人は125人と、2023年の同じ時期に比べて多くなっています。
では どんな傾向があるのでしょうか?
土井医師
「傾向としましては、やはり高齢者の熱中症の症例が増えていると思います。それも、外の炎天下で熱中症になってしまった症例というよりは、家の中で気づかないうちに熱中症になって搬送されるという症例が多くなっています」
高齢者に多い熱中症
県内は高齢者の熱中症が多く、2024年に熱中症で搬送された人のうち、6割以上が高齢者です。
どんなケースが多いのでしょうか。
土井医師
「熱帯夜と言われるようになってきていますので、夜の間に脱水症のような感じになって、朝起きたらやはり調子が悪いというところで熱中症に気づくということがあります。まずは喉が渇くとか、そういった症状からですね。朝起きて動き出すと何となくふらつくとかですね、めまいを感じるとか、そういったところが症状のひとつかと思います」
熱中症は、軽度では「めまい」や「立ちくらみ」、中度では「頭痛」や「はきけ」、「体がだるい」といった症状、重度になると「意識障害」や「けいれん」などが見られます。
高齢者の寝ている間の熱中症を防ぐには、どうしたらいいのでしょうか?
夜間の熱中症を防ぐためには?
土井医師
「やはり水を飲むというところだと思います。寝る前に水を飲むということは重要かなと思いますが、高齢者の方だとトイレが近くなるので水を控えようという考え方の方もおられますし、もともと持病があってなかなか水を飲むのも制限されているという方もあると思いますので、かかりつけ医と相談していただいて、あとは暑さとか湿度、湿気の具合とかを考えながら、少し量を増やすというような形で考えていただければいいかと思います」
もしも熱中症になってしまったら…
高齢者に限らず、暑い日に意識がもうろうとしていたり、自力で水が飲めない状態になったりしたときは、すぐに救急車を呼んで、涼しいところに運んでください。
そして、救急車が来るまでに扇いだり、冷たいタオルをかけるなどして、体温を下げるようにしてください。
土井医師
「一般的に言われているのは、首とか足の付け根や脇の下というところが太い血管が走っているので、そういうところを冷やしたらいいというふうに言われています。また、手のひらや足の裏など、そういったところも血流が多いですので、そういったところを冷やすということも効果があると言われています」
熱中症を予防するには
- 暑い日の外出はさける。もし外出する際も暑い時間帯は避ける
- 日傘や帽子を着用する
- のどの渇きを感じる前に、こまめに水分補給をする
などに気をつけることが重要です。
土井医師
「ここ数年かなり暑くなっている環境に置かれていますので、危険性は高まっていると思います。しかし、熱中症は、自分で気をつければ防げるものだと思いますので、エアコンとかをしっかり適切に使っていただくということが重要だと思います。今、電気代が高いですので、なかなかエアコンつけられないという環境だとは思いますけれども、電気代をケチって自分の命まで削らないようにしていただきたいなと思います」
エアコンの使用やこまめな水分補給を心がけて、熱中症に気をつけながら暑い夏を乗り切るようにしましょう。また、外で活動するときは単独行動は避けるようにして、家族に声をかけるようにするのも大切です。