【歯と口の健康週間】歯周病は大丈夫?虫歯の違いは何?自覚症状の少ない歯周病のセルフチェックを!【いっちゃん☆メディコ】
近年、身体の病気とも関係していることがわかってきた「歯周病」。歯周病を予防するにはどうしたらいいのでしょうか?
富山県歯科医師会常務理事の魚津公美(うおづ さとみ)医師に聞きました。
(2024年6月3日放送。情報はすべて放送時のものです)
魚津医師
「歯周病というのは静かな病気で、自分自身で進んでいるのが自覚しにくい病気なんですね」
歯周病と虫歯って何が違うの?
歯の病気といえば「虫歯」が代表的ですが、「歯周病」は「虫歯」と違い
自覚症状が少ないのが特徴です。
魚津医師
「虫歯というのは自身が壊されていく、歯周病っていうのは歯を支えている組織が壊されていく病気になります。歯周病は本当に自覚症状がないです。重症になればなるほど分かりにくいっていう、恐ろしいことなんですね」
虫歯は、歯ぐきより上の細菌が原因で、この細菌は糖分を栄養としていて痛みがあります。
一方「歯周病」は、歯ぐきより下の細菌が原因で、この細菌は血液を栄養源にしていて痛みがありません。
魚津医師
「歯周病菌が出すタンパク分解酵素が神経を麻痺させてしまって痛みを感じないんですね。ですから、通常、体の不調っていうのは、自分自身が痛みを感じてわかるものなんです。けれども、歯周病に関してはそれが効かないわけです」
歯周病菌がさまざまな病気を引き起こす!?
歯周病菌は歯肉の毛細血管の流れに乗って全身に運ばれ、様々な病気を引き起こしたり、悪化させたりと、口の中だけではなく全身の病気につながっていくとみられています。
認知症や脳梗塞、心筋梗塞、誤嚥性肺炎、低体重児出産や早産など全身の病気との関連があると言われています。
歯周病の注意が必要な人は?
特に、歯周病に注意しなければいけないのはどんな人なのでしょうか?
魚津医師
「おたばこを吸う方、糖尿病の方、そして親御さんとか、パートナーが歯周病の方、歯ブラシをあまり、年に何回も変えられない方、過度のストレスとか疲労を感じていらっしゃる方、こういう方はやはりどうしても歯周病のリスクが高い方と言えます」
歯周病の大人が増加している背景は?
この「歯周病」、年齢を重ねるごとに増えているといいます。その背景は何なのでしょうか?
魚津医師
「小さい時から学校健診、歯科健診はあります。けれども、大学に入った途端に、就職した途端に何か健診のきっかけを失う方が多いんですね」
歯周病かどうか、セルフチェックを!
自覚症状がない歯周病ですが、日常のチェックで早めに気が付くことできます。例えば、
- 朝起きたときに口の中がネバネバする
- 歯みがきのときに出血する
- 口臭が気になるなど
「日頃の歯磨き」が歯周病予防に!
歯周病の予防には、日ごろの歯みがきが大事です。
魚津医師
「その人のお口の中にあった歯磨きの仕方、そして歯間ブラシとかフロスとか、そういった必要な道具はやはりプロに診てもらって決めてもらって指導してもらうのが理想です」
定期的な歯の健康診断を!
ついつい先延ばしにして忘れがちですが、身体と同じように口の中も定期的な健診が大事です。
魚津医師
「やはり、身体と一緒で年に1回は必ず歯医者さんへ行って自分の状況を診てもらわれたらいいと思います。ある方はお誕生日の日に必ず歯医者さんに行くっていう方がおられまして、なかなか忘れないですし、自分の記録として行かれるのも非常にいいかなと感じてます」
健診の際に「お薬手帳」などを持っていくと、身体の状態と合わせてきめの細かいアドバイスが受けやすいということです。