リフィル処方せんって何?患者にとってのメリットとデメリットは?対象となるのはどんな人?【いっちゃん☆メディコ】
「リフィル処方せん」を知っていますか?2022年から始まった制度ですがほとんど知られていないのが現状です。
この制度のメリット・デメリットについて、富山県薬剤師会常任理事の橋場元(はしば はじめ)さんに聞きました。
(2024年5月20日放送。情報はすべて放送時のものです)
橋場さん
「リフィル処方せんというのは最近できた仕組みなんですけれども、端的に言うと繰り返し使える処方せんというような意味合いです」
「処方せん」とは治療に必要な薬の種類や量などが書かれた書類です。医師が書いてそれに基づいて薬剤師が調剤します。1回限り有効で有効期限は発行日を含めて4日間です。
3回まで使用可能なリフィル処方せん
では「リフィル処方せん」はどんな仕組みなのでしょうか?
橋場さん
「お医者さんが、あんまり状態変わらないよねっていうことがわかった、そういう判断をされた場合に、繰り返し使えるという意味合いで、リフィル処方箋というものを発行されることがあるというような仕組みです」
「リフィル処方せん」は症状が安定している患者に対して
医師が可能と判断した場合に限り、上限を3回として繰り返し使える処方せんです。どんなメリットがあるのでしょうか?
橋場さん
「やはり複数回病院にかからなくてもいいというところがあろうと思いますし、一番はそういったことがメリットとしてあるかなというふうに思いますけれども」
リフィル処方せんのメリットは?
「リフィル処方せん」患者にとってのメリットは…
- 「通院の負担が減る」
- 「受診時の感染リスク低下」
病院にとってのメリットは…
- 「外来の混雑緩和」
- 「医療従事者の負担軽減」などがあげられます。
橋場さん
「医師であっても働き方改革というものが求められている時代になっています。そうなるといままで自分が全部やってこなければいけなかった仕事というものをどなたかに若干振り分けなくてはいけないということもありますので、薬剤師さんちょっと診ていただければいいなぁということでリフィル処方箋というものも使えるというところかなと思います」
リフィル処方せんのデメリットは?
患者にとってのデメリットは…
- 「診察や検査を受ける機会が減る」
- 「処方せんを紛失した場合、自費での再発行、再受診が必要となる」
病院にとってのデメリットは…
- 「経過観察ができない」
- 「医療事故のリスク」などがあります。
リフィル処方せんの対象となるのはどんな人?
リフィル処方せんはどんな人が対象になるのでしょうか?
橋場さん
「病気が治るというよりは病気を維持していく、特に今最近で言うとですね生活習慣病とかですね。そういった方々が対象になりやすいのかなというふうに思います。自己管理がしっかりできる方っていうのが、ある意味お医者さんにとっての一つの判断材料になるのかなというふうに思います」
リフィル処方せんの対象となるのは、自分で治療をコントロールできて症状が安定している人。そして薬剤師による観察が受けられる人です。例をあげると高血圧や高脂血症などがあります。
橋場さん
「患者さんにとってはやっぱりそれだと心配だねとかっていうことってあると思うんですね。そこをお医者さんがですね薬剤師さん、そこの確認はしてくださいねと、その状況はお医者さんに必要になってあれば連絡してくださいね、というような連携体制が取れてるっていうことが、このリフィル処方箋の大きなメリットかなというふうに思います」
この「リフィル処方せん」は始まったばかりで、まだあまり知られていないのが現状です。
橋場さん
「このリフィル処方箋というのもぜひご理解いただいてですね、自分がもしかしたらリフィル処方箋への対象になるかなというふうに思われる方はですね、主治医の先生、かかりつけの先生にご相談いただければよろしいのかなというふうに思います」