【ヒートショック】2023年は特に注意が必要!?ヒートショックを防ぐ入浴時のポイントは?【いっちゃん☆メディコ】
交通事故よりも死者数が多いといわれている「ヒートショック」。
2023年は例年に比べ、特に注意が必要だといいます。富山大学医学部 救急医学講座の土井智章(どい・ともあき)教授に聞きました。
(2023年11月27日放送。情報はすべて放送時のものです。)
土井医師
「寒いと血圧が上がります。その後お風呂、熱いお風呂とかに入ると急に血管が開くんですね。そうなると急に血圧が下がって意識を失って倒れて溺れてしまうというようなことも考えられています。」
浴槽内で溺れて亡くなった人の数は去年155人と2011年以降で最も多くなり、交通事故死者数の5倍近くとなりました。
亡くなった人のうち およそ9割は高齢者です。
土井医師
「今年は夏暑くて今、急激に寒くなってきていますので、やはりこういった寒暖差、毎日の寒暖差っていうのは、やはり体が慣れていないというところで、やはり血圧の調節がなかなか難しいということが考えられると思います。」
今年は例年に比べて寒暖差が激しかったため、まだ体が慣れていないことから、ヒートショックの危険性が高いことが考えられます。
ヒートショック 特に注意が必要な人は?
ヒートショック、どんな人が要注意なのでしょうか?
土井医師
「やはり高齢者だと思います。65歳以上は非常に危険が高いといわれております。やはり血管が収縮っていって伸びたり縮んだりするんですが、そういうことの調節の機能がだんだん衰えてくると非常にこういったもののリスクが高まるといわれています。血圧が高い方、喫煙されている方、元々心臓とか脳にご病気をお持ちの方というのは気を付けていただいたほうがいいと思います。」
ヒートショック、お風呂以外にも危険な場所があります。
土井医師
「急に寒くなるとですね、朝トイレに行かれて、トイレで倒れられるという方は多くてですね。ご家族の方がバタンと倒れる音を聞いて駆けつけてというので発見されるというかたちになります。」
どうしてトイレでヒートショック?
どうしてトイレでヒートショックが起こるのでしょうか?
土井医師
「人間の生理学的な作用として、用を足すとですね、血圧が下がるということでお風呂と同じような効果がありますので、そういった意味で血圧が下がって意識が失われて倒れられたりという方も多いです。」
ヒートショックを防ぐには、脱衣所と浴室、トイレと廊下の温度差をなくすのが一番ですが、それ以外にも方法があります。
土井医師
「例えば服を脱がれるときとかはゆっくりと脱がれるとかですね、あとは浴室とか入る前にお湯をまいて湯気で少し温めておくとか。トイレとかお風呂に行かれるときには誰かに声掛けして、お風呂があまり長いとやっぱり誰かに見てもらうとか、そういった工夫で早期発見できれば救命できる確率なども上がってくると思いますので、そういったところは注意していただきたいなと思います。」
入浴時のヒートショックを防ぐポイントは?
入浴時のヒートショックを防ぐポイントは…
- 入浴前後の水分補給
- 足から順番にかけ湯をする
- 風呂の温度を41度以下にする
- 湯につかる時間は10分まで
- 立ちくらみを防ぐため、浴槽から立ち上がるときはゆっくりと
- 心臓に負担をかけないよう半身浴がおすすめ
- 食事直後やお酒を飲んだ後は入浴を控える
土井医師
「電気代とかですねガス代が上がっている中で、なかなか日ごろ使わない場所を温めるということはなかなか難しいかもしれませんが、ヒートショックというものがあるということを認識していただいて、そういったところに、もう少し暖房費などを使っていただくというところで防げるものだと思いますので、そういった意味でみなさん一度自分の家の環境を考えていただければなと思います。」