すでに流行期?【インフルエンザ】H3N2株 香港型インフルエンザAの症状は?新型コロナウイルスとの同時流行は?医療のひっ迫の心配は?【いっちゃん☆メディコ】
例年、冬に流行するインフルエンザが、今年はすでに流行期に入っています。
その背景や今後の流行について、富山大学附属病院 感染症科の
長岡健太郎(ながおか・けんたろう)准教授に聞きました。
(2023年10月30日放送。情報はすべて放送時のものです。)
長岡医師
「富山県内の状況をお話しすると今シーズンは、まだ本格的な流行まではいっていないです。今は嵐の前の静けさに近いような状況かなと認識しています。」
県内における1定点医療機関あたりの新規感染者数です。
いつもの年は11月頃から流行期に入りますが、今年は8月下旬から増え始め、9月中旬には流行の目安となる1医療機関あたりの患者数が1人を超え、昨シーズンに比べ3か月ほど早く流行期に入りました。
流行が例年より早い理由は主に2つ!
2023年は、なぜいつもより流行が早いのか?その理由は2つ考えられるといいます。
長岡医師
「今まで数年間コロナの影響でインフルエンザの流行が2.3年なかったという状況で皆さんの免疫状態が低下していて、そこでインフルエンザにかかる方が前倒しになってきたというのが一つと、もう一つが、気候変動、今年の猛暑に代表されるように、気候が全体的に温暖化の方向に向かっている、そういった影響でですね、インフルエンザの流行期が少し前倒しになってきているという風に言われています。」
15歳未満が全体の76パーセント!子どもを中心に流行
県内のインフルエンザの感染状況を年代別に見ると15歳未満が全体の76パーセントを占め子どもを中心に流行しているのがわかります。
長岡医師
「新型コロナウイルス感染症の影響で人の移動制限ですとか、行動制限の影響であまりウイルス性感染症に接触、あるいはかかるという機会がかなり少なくなっていると、その一環でインフルエンザウイルス感染症にかかったことのない、その免疫が非常に弱い状態でいま、新たなインフルエンザウイルスの流行期を迎えて広がりを見せているっていう状況と考えられていまっす。」
いま流行しているインフルエンザの症状は?
いま流行しているインフルエンザは、どんな症状が出るのでしょうか。
長岡医師
「このシーズンはやっているのはH3N2株、いわゆる香港型のインフルエンザAが流行しております。症状、高熱、そして倦怠感、関節痛に代表される症状が言われております。発熱してから、12時間ほどを経過してから今の症状が出てきます。」
インフルエンザ、今後の流行はどうなるのでしょうか。
長岡医師
「いま秋口に流行期が全国的に来ているという状況にあります。やはり人と人との接触機会が増えると流行が拡大していくっていう形になりますので、今後は、秋口と年明けですね、年始の2回に分けて流行期が来る、あるいは亜熱帯と同じようにですね1年中インフルエンザにかかりうる通年性の流行、そういったですね、流行の形態に変わっていくんじゃないかと予想されます。」
新型コロナとの同時流行の恐れは?
心配されるのは新型コロナとの同時流行です。
長岡医師
「新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスは感染流行時期は人の移動が多い時期の次に来るという点では共通していますので、おそらく1月から3月にかけてですね同時、あるいはかなり近い時期に流行期が来ることが予想されます。」
同時流行で医療機関がひっ迫する心配はないのでしょうか?
長岡医師
「富山県内は、医療機関がひっ迫するような流行までになるかといわれると、かなり医療機関全般的にですね、どちらの感染症にも対応できるように準備されていますし、あまり心配はいらないんじゃないかと思います。」