高齢者の10人に1人が「フレイル」という推計も!? 高齢者が健康を維持するためのキーワード「フレイル」とは?チェック方法は?【いっちゃん☆メディコ】
健康で長生きするためのキーワード「フレイル」ってご存知ですか?
「フレイル」について、富山大学附属病院 第1内科 戸邉一之(とべ・かずゆき)教授に聞きました。
(2023年9月25日放送。情報はすべて放送時のものです)
フレイルとはどんな状態のこと?
戸邉医師
「フレイルという言葉は日本老年医学会が定義したもので健康な状態と要介護、いわゆる寝たきりの中間の状態をいいます。」
フレイルとは健康と要介護の中間、筋力や心身の活力が低下した状態をいいます。具体的にはどんな状態でしょうか?
戸邉医師
「転んで骨折したりすると要介護になってしまう、それから肺炎を起こして入院すると、それをきっかけに寝たきりに近い状態になってしまう。そういうなにかワンヒットあると要介護、寝たきりの状態になってしまう状態であると」
65歳以上の11パーセントがフレイルという統計も
現在、「フレイル」に相当する人はどれくらいいるのでしょうか?
戸邉医師
「一般の方で調べると65歳以上の方の11パーセントがフレイルという風に、そういう統計もあります。で、10人に1人ぐらいはその可能性があると考えていいかと思います。」
女性は男性よりフレイルになりやすいという統計も?
このフレイル、性別による差はあるのでしょうか?
戸邉医師
「女性のほうがどちらかというと筋力の低下が早いといわれています。男性のほうが筋力がもともと多いのでその影響を受けにくい、女性のほうがどちらかというとフレイルになりやすいという統計はあります。」
自分がフレイルかどうかチェックしてみましょう!
自分がフレイルかどうか気付くきっかけは何でしょうか?
戸邉医師
「横断歩道を渡り切れなくなったとか、それから重い荷物を持てなくなったとか、それから立ったまま靴下が履けなくなったとか、少しずつフレイルが進行しておるのではないかと気づくようなことがあります。」
ダイエットをしているわけでもないのに体重が減った、買い物の荷物が重くて持てない、信号が変わる前に道路を渡り切れないなど、この中で3つ以上あてはまるものがあったらフレイルの疑いがあります。
フレイルになる要因は?
フレイルになる要因は何でしょうか?
戸邉医師
「フレイルには3つの要素があります。1つは身体的な要素、体の筋力が落ちてきて動くのがおっくうになった。2番目は社会的な要素です。社会的な孤立を示します。3つ目の要素は精神的な要素で認知機能が少しずつ低下したり。複雑に絡まりあってフレイルを悪化させているというふうに考えられています。」
サルコペニアかどうかチェックしてみよう!
フレイルの3つの要素のうち「身体的要素」は加齢により筋力・筋肉量が減少している「サルコペニア」と呼ばれている状態と関係しています。この「サルコペニア」、簡単な方法で気付けます。
戸邉医師
「1つの方法として指輪っか法というのがあります。それはどういう方法かというと、親指と人差し指でこう指輪っかを作ります。その指輪っかでふくらはぎですね。ふくらはぎを囲むんですね。で、囲めてしまうとサルコペニアの疑いがあると」
両手の親指と人差し指で輪っかを作ってふくらはぎを囲んでみましょう。もし、隙間ができるようならフレイルにつながる可能性があります。
フレイルかも?と思ったらどうしたらいい?
このフレイル、どうすることもできないのでしょうか
戸邉医師
「フレイルの特徴というのは何らかの支援をすれば元に戻りえるというそういう特徴がありますので、やはり早めに気が付いて対処することが必要です。」