新型コロナの最新状況は?新型コロナの変異株XBBの特徴は?【いっちゃん☆メディコ】
新型コロナが今年5月に「五類」に分類されてから、人の動きが活発になっています。
この夏は久しぶりに旅行や帰省をしたという方も多かったと思いますが、富山県内における新型コロナの現状はどうなんでしょうか?
県衛生研究所の大石和徳(おおいし・かずのり)所長に聞きました。
(2023年9月4日放送。動画内の情報はすべて放送時のものです)
大石所長
「富山県では、お盆前後でまた少し増えてきてますね。そういう状況はあるんで、コロナのことを全く考えなくても良いという状況には無いと思います。」
県内における定点把握となってからの一週間ごとの新規患者数の推計では、増加傾向が続いていてお盆あたりから、急増となっています。
/県.jpg)
新規患者を年代別にみると、40歳代と50歳代で3割以上を占め
ついで20歳代、30歳代となっています。
大石所長
「皆さんの周囲でもですね、あの友達とか職場の方とか感染された方はおられると思うんですね。実際は全数把握ではないので思っている以上に症例数はあるのかもしれないんですね。」

感染者の増加の理由は何?
/人の動きが/活発化.jpg)
県内における感染者の増加の理由として考えられるのは、人の動きが活発化しているからだけでしょうか?
大石所長
「お盆のころというのはやっぱり症例数は増えてくるであろうと予想はあるんですけども、それに加えて、7月ごろから変異株XBBというタイプに県内でも置き換わっていますので、2つの要因があって、時期的な問題と変異株とあって、いま8月のお盆ごろに増えてきているという風に思います。」
新型コロナの変異株XBBの特徴は?

新型コロナの変異株XBB(えっくす・びー・びー)は、どんな特徴があるのでしょうか
大石所長
「この変異株の特徴というのはやっぱり感染性とか、特にワクチン免疫から逃げる、ワクチンが効かなくなっているというのが、かなり特徴的なとことだと思います。これまでの従来型のワクチンであるとか、BA5対応ワクチンとか、そういったワクチンを打って血液中に得られる中和抗体、これがこのXBBに効かなくなってるということですね。」
新型コロナ 変異株XBB 重症化の心配は?
この新型コロナの変異株XBBの重症化などはどうなんでしょうか?
大石所長
「重症化、入院とか、死亡に至るようなリスクがかなり低いわけですよね、武漢株とかと比べるとですね。感染力は高くて、ただ、ワクチンに効きにくいということですね。」
新型コロナ XBB株に感染すると、どんな症状でる?

新型コロナのXBB株に感染すると、どんな症状が出るのでしょうか
大石所長
「個人差が大きいわけですよね。熱が出る場合はもう38度高温の場合もありますし、微熱の場合もあります。でほかにはよく聞くのはですね、のどの痛み、これがなかなか鎮痛解熱薬を使ってもですね、とれないと、やっぱり4・5日は苦しむことになるので、やっぱりできるだけ感染はさけると。」
変異株XBBに1回かかった人も注意が必要?

6月から先月にかけて新型コロナにかかった人の中には、自分は免疫ができているから大丈夫と思っている人はいないでしょうか?
大石所長
「おそらくXBBに感染した人の中には、XBBに対する感染防御効果というのは一定数持っておられると思います。ただ、どれくらい続くのかはわからない。ワクチンを打っても半年持たないという状況があるので、それは自然感染ではなかなかそこまでいかないんじゃないかと思いますね。」
富山県衛生研究所では、学校が始まり、子供への感染拡大を心配しています。引き続き、感染対策を徹底していきましょう。