マダニやマムシに噛まれたらどうする?野山で気をつけたいこと、対処方法を聞きました!【いっちゃん☆メディコ】
野山に出かける機会も増える夏。野山に潜む危険や山のレジャーでの注意点について、富山大学医学部 救急医学講座教授の土井智章(どい ともあき)医師に聞きました。
(2023年8月7日放送。動画内の情報はすべて放送時のものです)
マダニに噛まれないようにするには?噛まれたらどうする?
土井医師「救急外来に受診される方も多くなっています。小学生で遠足で山のほうに行かれて帰ってきたら手にそういうマダニがかみついているのに気付いたということで救急外来を受診されました。」
マダニは自然が豊かな野山や、草むら・あぜ道などに生息しています。
成虫は3~8ミリと大きいので目で見ることができます。
人にかみついて血を吸うと1センチ以上になることもあります。
土井医師「マダニにかまれたからと言って特に症状が出るというわけではありません。特に痛みも感じないケースも多くなっております。しかし、マダニにかまれた後にですね、マダニから病原体で後で感染症を起こすという危険性が指摘されています。」
病原体を持っているマダニに噛まれて「日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)」などに感染することがあります。この感染症は今年6月に県内で初めて確認されています。もしマダニにかまれても無理に引き抜いてはいけません。
土井医師「素手で触るというのも問題ですし、かみくちが残ってしまうこともありますので力づくで引き抜かないほうがいいかなと思います。」
マダニから身を守るにはどうしたらいいのでしょうか?
土井医師「まずは噛まれないということが一番重要ですので、長袖、長ズボンなどですね、マダニは襟元から入ったりしますので襟元もしっかり守っていただくとかですね。あとマダニに関しては虫よけスプレーとか市販のものでも有効なものもございます。」
ハチに刺されたら、局所的に冷やして!
土井医師「ハチにさされると重症なアレルギー、アナフィラキシーを起こすことがありますので非常に危険だと思います。刺されたときはわからないということが多いですが、やはりスズメバチが一番危険ではないでしょうか。」
スズメバチは体長がおよそ2センチから4センチの大型のハチで
攻撃性が強いのが特徴です。うっかりと巣に近づいて襲われることがあります。さされたらどうしたらいいのでしょうか?
土井医師「水で流すとか冷やすというのはやっていただいていいと思います。(毒針を)自分でとれないということもありますので、やはり局所的に冷やすということをやっていただくということが重要かなと思います。」
マムシに噛まれて、パンパンに腫れてきた。どうする?
山のレジャーで危険なのは虫だけではありません。
土井医師「日本であればやはり毒蛇の1つであるマムシにかまれるというケースも報告されていますので気を付けていただきたいと思います。」
マムシは体長が50~60センチほどの小型の蛇で、琉球列島を除く日本全土に生息しています。田んぼや川辺といった湿気のある溝や河川の草むらなどを好みます。
土井医師「特に夜ですね、例えばホタルを見に行ったりとか、例えば林にカブトムシをとりにいったりとかそういう時にかまれるケースを経験しておりますので、そういうところに出かけるときは注意が必要です。」
暗い場所でマムシにかまれた時、気が付かないことがあるといいます。
土井医師「その時はちくっとだけ痛くてですね、家に帰ってから、あれさっき何か虫か何かに刺されたかなと思っていると、その場所が数時間後にパンパンに腫れてくるとか、そういうことがおきます。本人たちはマムシにかまれたということを全然気づいていない。」
マムシにかまれてもすぐに命を脅かすことは稀ですが、早めの対処が大事です。
土井医師「いくつかお薬がございますので、マムシにかまれた場合の点滴などもございます。特効薬的な治療も選択に上がってきます。そういうのは経過を見ながら使うかどうかというのを我々は判断しますので。あまり時間がたってから来るとそういったお薬が使えないというような場合もございますので、早いうちの受診をお願いしたいと思います。」
土井医師によりますと、マムシにかまれた場合、キバの痕がつくそうです。1センチほどの間隔で2つの穴があったら、マムシにかまれた可能性を考えたほうがいいそうです。