【いっちゃん☆メディコ】あなたの歯の磨き方、間違っていませんか?
皆さんは毎日、歯を磨いていると思いますが、その磨き方はいつ誰に教わりましたか?
子どものころに学校で教わった時のままや自己流という方も多いのではないでしょうか?
正しい歯の磨き方について、富山県歯科医師会の常務理事で歯科医師の
魚津公美(うおづ・さとみ)医師に聞きました。
(2023年6月19日放送。情報はすべて放送時のものです)
歯ブラシの正しい持ち方は?力加減はどれくらい?
魚津医師
「小学生の時とおんなじ磨き方をしてらっしゃる方が多いんですね。ちょっと間違った磨き方をしてらっしゃる方が多いなぁと言うふうに感じています。」
まずは正しい歯ブラシの持ち方から教えてもらいます。
魚津医師
「歯ブラシの持ち方なんですけれども、ぐっと持ってらっしゃる方が多いです。ただ、お口の中の構造物は非常に細かい作業になりますので鉛筆を持つように持ってください。」
歯は細かく丁寧に磨かなくてはいけません。
鉛筆を持つように持ちましょう。
では、どれくらいの力加減がいいのでしょうか。
魚津公美医師
「歯にあてる時は優しい力で、だいたい150gから200g。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、自分で確かめたいときは、キッチンスケール計量器で自分で押して大体の強さを確認してください。」
確かめてみると意外と軽い力なのが分かると思います。
歯ブラシを1~2本の歯にあてて小刻みに動かしましょう!
続いては磨き方について教えてください。
魚津医師
「まっすぐ当てていただいて、大体1回で1.2本磨くようなつもりで磨いてください。大きい磨き方はなさらないでください。歯茎や歯を痛めてしまって削れていってしまいます。必ず細かく、細かく。」
歯を磨くときは毛先を歯の面にきちんとあてるようにして、1から2つの歯ずつ小刻みに動かしましょう。そして、口の開け方にも気を付けましょう。
魚津医師
「奥歯の外側を磨くときはお口を大きく開いてしまいますと、筋肉がかなりつぱってしまって、歯ブラシが入らないことがありますので、小さなお口にして、そしてしっかり当たっているのを確認して動かしてください。」
子どもの歯磨きに糸ようじは必須!
次に子どもの歯磨きはどうしたらいいのでしょうか・
魚津医師
「小学校に上がっても、できたら親御さん、保護者の仕上げ磨きはやってください。その時に必要なものは歯磨き粉、そして、歯ブラシ。意外と忘れがちなのはフロスですね。糸ようじも必ず使ってください。」
どうして糸式ようじが必要なのでしょうか?
魚津医師
「子どもさんの歯に合わせた食べ物はどうしても柔らかいですから、特に汚れが残っていきますので、歯ブラシだけではとれませんから、フロスは必ず使ってください。」
2本の歯ブラシをうまく使って磨きましょう!
ところで皆さんは歯を磨くとき、歯ブラシを何本使っていますか?
魚津医師
「年を重ねるごとにやっぱり、お口の中の状況は変わります。歯茎が下がったり、そして歯並びが少し変わってきたりしますね。細かいところをきれいにしておかないと、成人の場合は特に歯周病ケアが大事になってきますから。フラットなカットの歯ブラシともう1本テーパー、細かい歯ブラシを用意していただければと思います。2本使っていただきたいですね。」
フラットにカットされた「ラウンド加工」の歯ブラシは、丸くカットされた毛先で歯の広い面を効率的に磨けます。毛の先端が細く長くなっている「テーパー加工」の歯ブラシは、ラウンド加工が苦手な狭いところやへこみのある所まで毛先が届きます。
魚津医師
「まず2本、1本はフラットなカットなもの、こちらは歯の表面をお掃除するのにとても効率的なので、まずこれを使って全体を歯ブラシなさってください。もう一つ毛先の細いテーパーを使って、歯茎のきわ、歯と歯の間に入るように、もう一度全体を磨いていただければと思います。」
歯をしっかり磨くには歯ブラシが2本必要なんですね。皆さんも自分の歯磨きが正しいか、一度、歯科医院で確認してみてください。