【いっちゃん☆メディコ】女性とダイエット② 健康とダイエット
無理のない健康的なダイエットとはどういったものなのでしょうか?
富山短期大学食物栄養学科の太田裕美子(おおた・ゆみこ)教授に聞きました。(2023年5月29日放送。情報はすべて放送時のものです)
肥満度を表す体格指数BMI平均と かけ離れた理想
太田教授
「今の体重よりもずっと低い体重を理想としています。理想の体型は本当に細身になることを求めているのかなぁと」
厚生労働省の調査で、半数以上の女性が自分は「太っている」と思っていることが分かっています。体型の指標BMIは22が平均とされていますが女性の場合、平均と理想がかけ離れているのが現状です。
食事の回数や量を減らしたら、痩せにくい体質に!?
ダイエットをしようとして、食事の回数や量を減らした場合どうなるのでしょうか?
太田教授
「空腹時間が長くなると、人の体は次、食事が入ってきたときに蓄えよう、次の空腹のために備えようと、栄養を脂肪やグリコーゲンにして体の中に蓄えよう、蓄えようとしていきます。そして、使うときは使っていくので、筋肉や大事な体の組織が減る中で、脂肪が増えていって、どんどんどんどん痩せにくい体質になっていくといわれています」
理想的なダイエットとは?
では健康的で無理のないダイエットをするにはどうしたらいいのでしょうか
太田教授
「よく噛んで食べると、脳の満腹中枢が刺激されて、もうお腹いっぱいといってくれるんです。なので、おのずと食べる量が減っていくって言われています」
食べる順番を変えるだけでもダイエットにつながるといわれています。
太田教授
「野菜のおかずを1番に食べましょう、と言われています。そのすると野菜に含まれる食物繊維がほかの栄養の吸収をゆっくりにしてくれるので、ご飯などの吸収をゆっくりにしてくれて、少し減らしていくことができるよとか」
料理に使う食材を工夫するのもいいかもしれません。
太田教授
「カロリー、エネルギーの少ない食材を選ぶ、選んで料理をするっていうのも、いいアイデアかもしれませんね。例えばコンニャクやキノコや野菜や海藻を多めの料理にしていくと、食べる量はあまり変わらなくても摂取エネルギーが少なくなります」
どうしても食事が偏ってしまう…どうしたらいい?
ただ、おいしくて手軽に食べられるものがたくさんありますし、忙しいときは簡単に済ませてしまうこともあります。どうしたらいいのでしょうか
太田教授
「だって、食べたいものって人生の中でいっぱいありますよね、で、どんなに体に悪いかなぁって思ったって、好きなものは好きですし、そんなものも自分の中で受け入れながら、今日のお昼駄目だったなぁ、ちょっと足りないなぁと思ったら夜ごはんを気をつけて食べるとか。1日、2日という単位で自分の中で食事を整えていきながら生活していくのが1番長続きするかなぁと私は思います」
子どもがダイエットしたいと言ったら、家族は?
子どもがダイエットをしたいと言い出したら、親はどうしたらいいでしょうか。
太田教授
「体作りのために絶対必要な栄養っていうのはありますよね。たくさん体を動かして、そして健康的に痩せるよう親も一緒に助けてあげればいいかなぁと思っています。その子の思いもくんでやりながら痩せているだけがかわいくて綺麗ではないよっていうことを伝えたいと思うんです。元気ではつらつと活動している若い子って、本当にキラキラ輝いて素敵だと思うんです」
もしお子さんがダイエットしたいと言ったら、その子の気持ちをくんで
どうしたらいいのかを一緒に考えてあげてください。けっして無理なダイエットだけはさせないようにしましょう。