【いっちゃん☆メディコ】腎臓の病気② 慢性腎臓病 重症化の予防
成人の8人に1人が該当し、新たな国民病として医師たちが警戒しているのが慢性腎臓病です。
早期発見するためのポイントや重症化の予防について、富山大学附属病院 腎・高血圧内科 診療副科長の小池勤医師に聞きました。
(2023年5月15日放送。情報はすべて放送時のものです)
自覚症状が乏しい腎臓病に要注意
小池医師
「腎機能が悪くなってくるに伴って心血管系疾患の発症が増える、あるいはそういったことに伴ってなくなられる死亡のリスクも増えることが古くから明らかになっています」
腎臓は腰よりやや高い位置の背中側にある臓器で老廃物を尿として排出し、血液をきれいな状態に保つ役割をしています。
健康診断で異常が指摘されても、痛みといった自覚症状が乏しいため、診察を後回しにし重症化してしまうケースがあるといいます。
小池医師
「本当の初めのうちには、あまり自覚的に生じてこないものなので、はじめのうちっていうのは、なかなか腎臓はその症状として感じにくい」
透析予備軍として警戒「慢性腎臓病・CKD」
腎臓は重症化すると人工透析を行う必要性が出てきます。
その透析予備軍として医師たちが警戒しているのが慢性腎臓病・CKDです。
血液をろ過する機能の低下が3か月以上、続いた状態で成人の8人に1人が該当しているといわれていて新たな国民病として警戒されています。
小池医師
「透析療法ですとか移植とか、そういった治療になってくるんですが、そういう患者さんを防ぐ、増加を防ぐという目的で、もう20年以上前、2002年に国際的に定義されたのが慢性腎臓病です」
腎臓の病気、どんな兆候があるのでしょうか?
腎臓は自覚症状が乏しく、健康診断が一つのきっかけとなりますが、それ以外に気が付くきっかけはないのでしょうか?
小池医師
「出やすい症状としては、足のむくみですね、こう押すと引っ込むようなむくみですね。(尿の)泡立ちの強い方とかは、腎臓の機能が低下していて、あるいは尿にたんぱくがおりているとか、そういうことのもしかしたら、兆候かもしれません」
慢性腎臓病、注意が必要な人とは?
慢性腎臓病、注意が必要な人はどんな人でしょうか?
小池医師
「慢性腎臓病の原因になりやすい背景疾患として、糖尿病が長期間 り患している状態ですとか、あるいは高血圧などの生活習慣病が長く患ってる方ですとかね」
重症化を防ぐには?
腎臓の機能が落ちて重症化するのを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
小池医師
「腎臓の機能の障害の進展を抑制する方法として、例えば、血圧が高い方であれば血圧をしっかりと管理する、そういう中には、食事でいえば塩分制限とかも必要になると思いますし、あるいは患者さんによっては、たんぱく質をたくさん摂りすぎるとよくないので、たんぱくの制限をするとか、そういったところが慢性腎臓病の進展を防ぐと」
毎日血圧を測る、塩分の取りすぎに注意するといった日頃の健康管理が大事です。
小池医師
「高血圧、糖尿病などに り患している方、そうでない方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう方が、自己管理を怠って、透析ですとか、いわゆる腎代替療法が必要になる患者さんというのが今後増えてくると思いますので、日頃から、症状がない時期からしっかりと自己管理をしていただく必要があるかなという風に思います」
慢性腎臓病は、あまりなじみのない病気ですが成人の8人に1人が該当しているといわれています。関心を持って、日頃の健康管理に注意してください。