鉄道模型が走る富山の“飲み鉄”喫茶店【珈琲駅 ブルートレイン】
10月14日は、日本で初めての鉄道が新橋ー横浜間で開業したことにちなむ「鉄道の日」。
ということで、今回は“乗り鉄”ならぬ“飲み鉄”!?
コーヒーを味わいながら、古きよき鉄道に想いを馳せることができる旅情あふれる喫茶店を紹介します。
富山市の護国神社近くにある老舗喫茶店「ブルートレイン」。
1980年創業で、味のあるたたずまいやレトロな看板は昔懐かしい趣きです。
往年の寝台列車からとった店名や「珈琲駅」という冠からもわかる通り、店のコンセプトは「鉄道」。
というわけで、富山はもちろん、全国の鉄道ファンに知られた有名店なのです。
店内はこんな感じ。
SLや路面電車、貨物列車から、特急に新幹線と、新旧さまざまな鉄道模型の車両が飾られています。
さらに、店内のガラスケースの中にはレールが敷かれていて、鉄道模型が実際に走っているんです。
「鉄道が大好き。旅ということが大好きなんです」
こう語るのは、マスターの中村正陽さん。
模型だけではありません。
マスターの趣味を色濃く反映しているのが、テーブル席。
高い背もたれと頑丈な木枠、重厚な布張りのソファに大きなガラス、ゆるくカーブした天井……
実はこの座席、SLの客車をイメージして作られているのです。
車窓に見立てたガラスの向こうには鉄道のジオラマ。
列車に揺られながら、目的地までの旅を楽しむような、ゆったりした旅情を感じることができます。
鉄道コンセプトだけではない
8時間かけて水出しするまろやかなコーヒー
鉄道尽くしの空間には魅了されてしまいますが、昔ながらの喫茶店ということでコーヒーにもこだわりが。
コーヒー(ブルートレイン) 500円
ブルートレインのコーヒーはお湯ではなく冷たい水で抽出する「ダッチコーヒー(水出しコーヒー)」。苦みが少なく、まろやかな風味が楽しめます。
「コーヒーとして一番おいしい出し方だと思うんです。たいへん難しいし、時間もかかるんですが」(中村さん)
店内にあるのは、水出しのための大きな装置。
じっくりと8時間もかけて、1滴ずつコーヒーを抽出しています。
相性がよいスイーツには、名物の「コーヒーチーズケーキ」です。
コーヒーチーズケーキ 600円
レアチーズケーキにお店のブレンドコーヒーを加えて作るぷるぷるのケーキ。
ふんわりとコーヒーが香る独特の風味が評判なんだそう。
鉄道旅の風情を感じながら、コーヒーとおいしいデザートでひと休み…。
プチ旅行気分を味わえて、気分転換にもぴったりの喫茶店です。
店舗情報
【珈琲駅 ブルートレイン】
住 所 富山市鹿島町1-9-8
営 業 11:00~18:00
定休日 火曜日
電 話 076-423-3566
出典:KNBテレビ「KNB news every.」
2023年9月28日放送
記事編集:nan-nan編集部