北日本放送|KNB WEB|富山[ テレビ ]1ch/[ ラジオ ]AM738kHz/FM90.2MHz

nan-nan

富山県射水市が舞台の映画「僕ラー」に登場!主人公たちが愛する【人気のラーメン】まとめ

シロエビ・ベニズワイガニが有名な港町が舞台
「僕ラー」のまち・射水は本当にラーメンがうまいのか!?

2023年5月から全国で順次公開されている映画『僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。』、通称「僕ラー」。

 

地元の危機を救おうとする3人の男子高校生が、埋蔵金探しに奮闘しながら成長していく青春ハートフルコメディです。

 

舞台は、富山県西部の港町、射水市新湊。

「富山湾の宝石」と言われるシロエビ漁やベニズワイガニ漁が盛んな新湊漁港や、江戸時代から続く伝統の新湊曳山祭り、美しい姿が「海の貴婦人」と称される帆船海王丸、そして、川の両岸に漁船が連なって係留されている美しい風景から「日本のベニス」と呼ばれる内川エリアなどが観光客にも人気のエリアです。

映画を見て「新湊に行ってみたい」「ラーメンがおいしそう!」と思った方方もたくさんいるはず。

今回は、映画内に登場し、実際に地元民が足繁く通う大人気のラーメンが食べられる店4軒をご紹介します。

有名人も数多く来店!スパロー名物「カレー中華」

映画の冒頭で3人が食べていた「カレー中華」とは、細めのストレート中華麺にカレースープがかかった「カレーラーメン」のこと。

 

スープは、中華丼のあんのようにトロトロっとしているのが特徴で、麺によくからみます。

 

スパローはうどんやそば、丼物もメニューにそろえる食堂なので、カレーは和風だしが効いたやさしい味。肉もチャーシューではなく、普通のカレーに入っている牛肉で、大きく切られた長ネギとの相性が抜群。

お店の雰囲気も手伝って、初めて味わった人でもどこか懐かしさを覚える味です。

 

カレースープがはねて服が汚れるのが心配な方は、専用エプロンが準備されているのでご安心を。

 

そうそう、そうめんを使った「カレーにゅうめん」も人気です。

映画にも出演している地元・新湊出身の落語家 立川志の輔師匠が「思い出の中華」と書いた色紙が店内に飾られるなど、地元では昔から人気の老舗食堂「麺処 スパロー」。

 

テレビの全国放送で取り上げらることも多く、明石家さんまさんなど数多くの有名人が訪れています。

 

映画で描かれている人情味あふれる街を象徴するような場所でもあり、訪れた際は、気さくで楽しいご主人との会話もぜひ楽しんでください。

 

ちなみに、インパクトのある「スパロー」という店名の由来は、2代目のご主人は知らないそう。なんでスパローなんでしょうか?気になります…。

【麺処 スパロー】

住所:富山県射水市立町4-15

電話:0766‐82‐2592

定休日:月曜日

岡田准一主演映画「追憶」にも登場!
ラーメンとおでんの店「まるなかや」

映画の中盤で主人公の3人が食べていたラーメンが、ラーメンとおでんのお店「まるなかや」の中華そば。

 

岡田准一さん主演の映画『追憶』(2017年)のロケ地にもなった店で、店長イチオシの中華そばは岡田さんも劇中で食べていました。

 

中華そばという名に違わず、スープはあっさりとした醤油ベース。香ばしく揚げた背脂がたっぷり乗っています。だからと言ってスープが脂っぽくなりすぎることはなく、少しずつスープに溶かして味変しながら楽しむのも◎。

映画にこそ出てきませんでしたが、実はまるなかやでラーメンと同じぐらいの人気を誇るのが、おでん。

ラーメンが出てくるまで、おでんをつまみながら待つ常連客も多いんですよ。味噌ダレと、好みでからしを溶かしながらたべるおでんは、ごはんにもビールにもよく合います。

【まるなかや】

住所:富山県高岡市姫野503‐5

電話:0766‐84‐7712

定休日:月曜日

東京ラーメンショー5度の栄冠を誇る
「麺屋いろは」の富山ブラック

主人公の3人が映画のクライマックスに食べるラーメンが、富山のご当地ラーメン「富山ブラック」。

 

「富山ブラック」の起源は、まだ食べるものが乏しかった戦後復興期。

町の再建に従事して汗を流す肉体労働者にエネルギーと塩分を満たしてもらおうと、ごはんと一緒に食べてもらうことを前提に、塩分多めの真っ黒いスープと食べ応えのある極太のモチモチ麺をあわせたラーメンです。

映画に出てきたラーメンは、「富山ブラック」を全国に広めたいと日本最大級のラーメンの祭典「東京ラーメンショー」に出場し、5度の栄冠を手にした「麺屋いろは」のもの。

4年ぶりに開催された2023年の「札幌ラーメンショー」でも見事に優勝を果たしました。

麺屋いろはの「富山ブラック黒醤油ラーメン」は、期待通りの真っ黒なスープで、割りばしも茶色に染まってしまうほどですが、決して「しょっぱくて飲めない」というほど味が濃いものではありません。

 

丸鶏などを使った食肉系スープと白エビや宗田ガツオなどで作る魚介系スープを合わせたダブルスープに、独自製法で作った濃厚な魚醤を使って黒さだけではない、深みのある味わいに仕上がっています。

黒コショウのスパイスもきいていてクセになるおいしさです。

 

中太麺はモチモチで、スープの味に負けることもありません。

映画のロケに使われたのは射水市内の店舗ですが、国内外に11店舗あるので、近くに立ち寄った際に気軽に味わうこともできますよ。

【麺屋いろは 射水本店】

住所:富山県射水市戸破1555‐1

営業時間:11:30~20:00(LO19:30)
(土曜日及び祝日前日)11:00~20:00(LO19:30)

TEL/FAX:0766-56-0999

定休日:年中無休

 

新湊のソウルフード ひさみなと食堂の「かけ中」 

主人公の会話の中に登場した「かけ中」。

映画の中では実物は登場しませんでしたが、気になりませんか?

 

こちらもスパローの「カレー中華」と並んで、新湊では定番のご当地グルメ。麺は中華麺、スープはうどんのだしという、ちょっと変わったラーメンなのです。

「かけ中」がいつどうして誕生したのかははっきりとはわかっていませんが、地元の人によると、1955年ごろ(昭和30年代の初め)からと言われています。

ラーメンは食べたいけれど、鶏ガラスープにチャーシューが乗ったラーメンは、当時、ちょっとした贅沢品。そこで、煮干しや昆布でとったうどんだしを中華麺にかけて食べたのが始まりなんだとか。

ひさみなと食堂の「かけ中」は、中華麺にシナチクや天かす、富山名物のうず巻きかまぼこと、とろろ昆布などを乗せてできあがり。

煮干しや昆布などの旨味が効いただしなので、とろろ昆布もよく合います。

 

新湊の地元民が愛すソウルフードです。

映画「僕ラー」の主人公、3人の高校生が大好きな故郷の風景を守ろうと奮闘する姿から見えてくる大切なもの…それは、伝統を受け継ぐ地域の人々の心意気や港町らしい人情。

 

その人や町のあたたかさに想いを馳せながら、地元で人気のラーメンを味わうと、いつもと違う味わい深さに出会えるかもしれませんね。

【ひさみなと食堂】

住所:富山県射水市西新湊20‐1

営業時間:10:30~15:00

電話:0766‐84‐2227

定休日:水曜日

「僕ラー」にハマったら、『人生の約束』も

 

新湊を舞台にした映画と言えば、竹野内 豊主演の映画『人生の約束』(2016年公開)もオススメです。

実は「僕ラー」は、『人生の約束』で監督補を務めた本多繁勝さんの最新作で、「新湊の人と街並み、内川の風情が忘れられない。今度は私がメガホンを取って、もう一度、射水を舞台にした映画を作りたい」という熱い想いのもとに完成しました。

『人生の約束』は、「僕ラー」にも出てくる新湊曳山祭(放生津曳山祭)を通して、人と人とのつながりの尊さやあたたかみを描いたストーリー。1400人ものエキストラを動員して実際の曳山を使った祭りの再現や曳山が勢ぞろいして一斉点灯する迫力のシーンなどが見物です。

記事編集:nan-nan編集部

このページをシェアする

  • nannanトップ
  • いっちゃん食堂
  • ゆる~く行ってきます

おすすめリンク