サマフェスで会えてうれしかった! & 伝統工芸のすばらしさを伝える
北日本放送開局記念イベント「KNBサマーフェスティバル2026」
74年分の感謝の気持ちを込めて7月12日(日)に開催しました。厳しい暑さの中、会場に来られたみなさん、テレビ、ラジオの特別番組を視聴されたみなさん、ありがとうございました!
会場ではたくさんの方から声をかけていただいたのですが、ラジオ番組を担当しているとみなさんとの距離が近くてなんだか久しぶりに親戚にあったような感覚!うれしくなります。ラジオの特別番組には富山県住みます芸人の吉田サラダさんや中久木アナウンサー、澤越アナウンサーが初登場。わいわいにぎやかにお送りしました。
「今週の写真は サマフェス2026!」
サマフェスの後は、富山駅南側のマルート前に移動。サマフェスと同時開催の音楽ライブイベントに出演していたシンガー、仲良しの布上智子ちゃんと合流して、KNBラジオの番組「オープンマイクとやま」のスペシャルライブへ。ゲストはクラリネット&サックス奏者の辻本美博さん。映画・ドラマ・CMの楽曲などに多数参加している「つーじー」こと辻本さんの演奏は超!超!かっこよかったです。以前番組でつーじーさんにお世話になった佐藤アナ、オープンマイクとやま担当の菊地アナも加わってライブを満喫!なぜか私たちステージにも上がってしまいました・・・。生のライブは最高です!つーじー、また富山に来てください!
さて、私が担当するKNBラジオ「でるラジ」木曜のインタビューコーナー「VISION the TOYAMA」。先週7月9日のゲストは、日本の伝統工芸「組子細工」を手掛ける富山市の株式会社タニハタの谷端美穂さんでした。この日は、普段からギャラリーでの仕事の際に着ている素敵な和服姿でスタジオにきてくれました。
「組子細工を次の世代につなぎたい」
株式会社タニハタ 谷端美穂さん(2026.7.9)
国内外で高く評価されるタニハタの組子。谷端さんは「組子は飛鳥時代から伝わる日本の伝統木工技術。釘を使わずに細い木材を1本1本組み合わせて幾何学的な文様を作る。特徴はその繊細さ。0.1mm小さくても大きくてもきれいにはまらない。その魅力は木の温かみなどいろいろあるが、私は光と影だと思っている。組子を通る光、照明の光、自然光、そして壁に映る影も作品の一部。これは他の木工にはない組子ならではの魅力」と話します。
最近では住宅だけでなくホテルや駅の構内など、県内外の様々な場所で使われています。
タニハタは谷端さんの祖父・敏夫さんが創業し、現在は父・信夫さんが社長を務める会社です。東京のIT会社に勤務していた谷端さんですが、4年前にUターンを決めました。
「最初から家業を継ぐつもりはなかった。富山が息苦しく感じて、高校卒業と同時に二度と戻ってくるもんかみたいな感じで上京した。4年前まで東京のIT企業で営業として働いている中で、東京駅などでタニハタの組子を見る機会があった。その時に、もし自分が富山に戻らなかったらこの技術はどうなってしまうんだろうと考えるようになった。祖父の代から続いてきたこの技術を次の世代につなぎたい。その思いが少しずつ強くなって、結婚を機に夫とともに富山に戻ることを決めた。継ぐというより残したいと思って戻ってきた」という谷端さん。ITエンジニアだったご主人も現在は職人として修業中。「私の思いに寄り添って一緒に肩を並べて歩んでくれている」と話します。
今年4月、富山駅前のCiCビル1階に体験型ギャラリー「組子座」がオープン。「組子座で働いていると『いいものを作るだけでは伝わらない』ということをすごく感じる。展示しているだけだと『きれいですね』と言って終わってしまい、組子の価値はなかなか伝わらない。実際に木に触れて、実際に作ってもらい話をすることで初めて『こんなに細かいんだ』『こんな技術が使われているんだ』と驚いてもらうことが多い。なので今はモノづくりだけでなく、その背景や思いをどういった形で伝えていくかを試行錯誤している」「組子座を組子細工の体験だけでなく、富山のガラスや和紙も展示し富山の文化に出会う入口にしたい」とのこと。
0.1mmにこだわる妥協のない職人たちのモノづくりを支えつつ、プライベートでは1歳9ヶ月の男の子のママでもある谷端さん。「仕事とは別で日常は『100%を目指さない』ということを大切にしている。仕事も子育ても100%を目指してやっていたがなかなかうまくいかなかった。日常の暮らしは手を抜くという意味ではないけど60点でも70点でもいいから笑顔で続けていくのが大事だと思っている。組子座の仕事でも、いろんな声を聞きながら改善していく、続けていくことが大事。昨日の自分より『あ、今日ちょっとここよくできたかな』くらいの気持ちで過ごしている」「今後の抱負の1つ目は組子座を通して富山に恩返しをしていくこと。この富山の豊かな自然やモノづくりの文化をたくさんの人に知っていただいて『富山っていい場所だね』と思ってもらえる人を増やしていきたい。もう1つは、タニハタの組子を次の世代につなぐこと。実はまだ何にも成し遂げてない。これから先、やらなければいけないこと、学ばなければいけないことがたくさんあって焦ることもあるが、一歩一歩進んでいきたい。そして、息子が大人になる時にも当たり前のように職人がいて、当たり前のように組子があって、『これが富山の文化なんだよ』と胸を張って言える未来を残したい。」と未来へのVSIONを語っていました。
しなやかでありながらしっかりとした芯を持っている谷端さんは、美しく組み合わされた組子と似ているなと感じました。
「VISION the TOYAMA」はKNB公式YouTubeに動画をアップしています。ぜひそちらもご覧ください。
今日7月16日のゲストは、バレーボールSVリーグKUROBEアクアフェアリーズ富山の監督、川北元(げん)さんです。13時10分過ぎからです。