梅干づくりスタート & ニューヨークでも販売の高岡鉄器
北陸地方の梅雨入りはもう少し先のようですが、そろそろ今年も梅仕事のシーズンがやってきました。スーパーマーケットには梅がたくさん並んでいますね。私は毎年、母から教わった方法で梅干を作っています。塩と赤紫蘇だけで作る昔ながらの梅干です。
今週の写真は「梅仕事はじめました!」
昨日は梅を塩漬けしました。去年は塩が多めだったようでしょっぱい梅干になってしまったので、今年は少し塩分控えめの16%の塩の量にしました。カビが生えずにうまくいくといいのですが。1週間ぐらいして梅酢が上がってきたら赤紫蘇を入れて、梅雨が明けたら天日干し。途中経過をまた報告します!
さて、私が担当するKNBラジオ「でるラジ」木曜のインタビューコーナー「VISION the TOYAMA」。先週6月4日のゲストは、高岡市で高岡銅器をはじめさまざまな金属美術工芸品の製造・販売をしている株式会社大谷喜作商店 代表取締役社長、大谷彰郎(あきお)さんでした。日中、工場を離れられないということで、ビデオ通話でのリモート出演でした。
大谷さんは廃業の危機にあった取引先の鋳物工場を引き継ぎ、鉄を溶かす炉「キューポラ」を修繕して次世代に残す取り組みも続けています。
「伝統の技と歴史を次世代へ」株式会社大谷喜作商店 代表取締役社長 大谷彰郎さん(2026.6.4)
60年もの長い間愛されてきた干支の置物など、さまざまな金属美術工芸品を手掛ける大谷喜作商店は創業90年。大谷さんの祖父が作った会社です。大学の文学部を卒業後、「本に携わる仕事がしたい」と県内の書店に勤めた大谷さんは2006年に独立。古本や家業の美術品・雑貨、カフェスペースを備えた店を開業しました。その後、平日は家業の仕事、週末は古本店を営むという生活を続け、3年前に大谷喜作商店の社長に就任。そして、後継者不在で廃業の危機にあった取引先の鉄鋳物工場「岡鋳造所」の経営も引き継ぎました。
高岡銅器より先に産業として確立していたという高岡鉄器。高岡銅器業界は鉄鋳物も多く扱っているため、工場の廃業は業界にとって重要な問題とのこと。「高岡で作れなくなると、国内の他の産地や中国から調達しないといけなくなる。400年以上にわたって続いてきた高岡鉄器の歴史を途絶えさせないよう仲間と相談して事業を引き継いでみようと思った」と大谷さんは振り返ります。さらに大谷さんは「キューポラ」を修繕し次世代に残すためのクラウドファンディングも実施しました。今では大半が電気炉となる中「古来の方法のキューポラが今も現役で稼働しているということは、400年以上その製法を続けているという歴史的意味がある。電気炉よりも継続的にたくさんの鉄を溶かすことができて、1度にたくさんの製造ができるというのも強み」だと言います。
このキューポラを次世代に残す取り組みを進める中で、高岡銅器協同組合の仲間たちが力を合わせて新しいブランド「OMOSI」を立ち上げました。「工場引き継ぎが決まって高岡銅器協同組合のみんなに報告した時に『それだったらその工場で新商品を作ろう』ということになり組合のみんなが参加してくれた。鉄の重さと、富山弁の『おもしい(おもしろい)』を込めた」という『OMOSI』ブランド。ニューヨークでの展示会に出展したのをきっかけに、ニューヨーク公立図書館のミュージアムショップでの販売が実現。第1弾のブックエンドに続いて第2弾は文鎮、そして第3弾の企画も進んでいます。「ニューヨーク公立図書館のミュージアムショップで展示販売されていることは僕たちにとってパワーの源になっている」「僕の役割は老朽しているキューポラを補修して、南部鉄器のような他の産地にも負けない作品・商品を作っていくこと。高岡の伝統的な作り方、型を伝えることが自分の役割。若い世代にこの業界に入りたいと思ってもらえるような環境を作っていきたい」と熱くVISIONを語っていました。
「VISION the TOYAMA」はKNB公式YouTubeに動画をアップしています。そちらもぜひご覧ください。
今日6月11日のゲストは今年4月、富山県立中央病院の院長になった加治正英さん。13時10分過ぎからです。