芸術の秋・・・怖くて不思議なエンターテインメントを楽しむ
先日、怖いんだけど心惹かれ見たくなる美術展に行ってきました。美術作家、清河北斗さんと日本画家 、平井千香子さんによる二人展「馬狼 ーバロウー」。上市町の西田美術館で開催されています。清河さんと平井さん、どちらも恐怖の裏側にユーモアを感じられる作品が多く、彫刻と日本画という異なる分野で活躍する2人の個性が響き合う不思議な空間を楽しんできました。
今週の写真は
「ちょっぴり怖くて心惹かれる世界・・・」
私が担当するKNBラジオ木曜午後の生放送「でるラジ」のインタビューコーナー「VISION the TOYAMA」先週10月16日のゲストはその、清河北斗さんでした。
「アイキャッチなエンターテインメントを大事に」美術作家・清河北斗さん(2025.10.16)
黒部市在住の美術作家、清河北斗さん。象をイメージしたバイクに金剛力士像がまたがる2対の作品やボディが骨のようなフォルムをしている車など、一度見たら忘れられないインパクトのある作品を制作しています。
清河さんは東京の専門学校を卒業後、造形会社に勤務し、イベント関連の展示物や立体造形物、アニメ映画関係、ゲームキャラクター、着ぐるみなどを制作してきました。その後結婚し子どもが生まれ、子育てのための環境を考えていた頃に、自分自身の好きな作品を作っていきたいという思いが加わり2008年、黒部にUターンし独立しました。お客さんから発注を受けた造形物の制作とともに、作家として自分自身の作品も制作しています。清河さんの作品は現実世界にはない不思議なも多く、たとえば今回の2人展で展示されている顔の部分が空洞の筒状になっていて、もじゃもじゃの大きな物体や、同じく筒状の顔をした小さな生き物たち。
こうした不思議なものたちを作り出す時「まず物語が浮かんでくる。たとえばパラレルワールドのような人間のいない地球があったとしたら、独自に進化した体の機能やフォルムをもつ生物がいるのではないか。」「見たこともない生物であったとしてもリアリティがある物語があったら面白い」と考えて作品を生み出していくのだそうです。そんな物語から生まれる清河さんの作品は、空想の2次元の世界を3次元に膨らまして立体になったように感じます。
今回の2人展のパートナー、日本画家の平井千香子さんとは同じ高校出身でこれまでもいろいろなところで接点があり、格好いいと思う方向性が似ていてお互いの作品が好きなのだそうです。馬や狼をモチーフにしたそれぞれの作品が対峙するように展示されていて、2人の作品が呼応しているような、会話しているような空間となっています。
清河さんは「見た人がワァ!となる、オッ!となる。そんなアイキャッチなエンターメントを大事にしている。アートとは作品に触れて価値観が変化し感動を受け取る装置。芸術のことはよくわからないという人が多いが答えは1つではない。堅苦しく考えずにそれぞれの受け止め方があっていいと思う。」と話していました。
「清河北斗・平井千香子 展 馬狼-バロウ-」は11月16日まで西田美術館で開催されています。10/25(土)には清河さんによるアーティストトークも行われます!怖くて心惹かれる不思議なエンターテインメントをぜひ体感してみてください。
「VISION the TOYAMA」はKNB公式YouTubeに動画をアップしています。そちらもぜひご覧ください。今日10月23日のゲストは富山市出身の写真家、テラウチマサトさん。13時10分過ぎからの放送です。