富山県が誇る立山連峰を間近に臨み、常願寺川流域の豊かな自然に恵まれながら富山市街地へのアクセスもよい舟橋村。

“日本一小さい村”として知られ、面積は約3.47㎢。北陸3県にたったひとつだけ残る「村」でもあります。

ところが、富山市へのアクセスのよさや子育て支援の充実から近年は人口が増え、若い世代を意識したおしゃれなカフェやレストランなどのスポットも増えつつあります。

そのひとつが、2023年6月にできた「青空マルシェ ベジボート」。

モンベルヴィレッジ立山や温浴施設の「湯めごこち」からもほど近い人工芝のサッカー場「高平メモリアル常願寺スポーツパーク」の敷地内にクラブハウスと並び建つ形でオープンしました。

地元農家の野菜や加工品を販売するマルシェに、地場食材をふんだんに使った地産地消のカフェを備えた店で、野菜の「ベジタブル」と舟橋村の「舟＝ボート」にちなんだ名前を掲げています。

富山県産の杉をふんだんに使い、木の香りが漂う店内には、舟橋村や隣接する立山町で収穫された農産物やその加工品がずらり。

舟橋村が特産化をすすめるハートかぼちゃ（九重栗かぼちゃ）や、生産規模があまり大きくないため市場にはあまり流通しない地場のスイカ、アスパラガス、ブルーベリーなどの産品をみずみずしく新鮮な状態で購入することができます。

日本一小さい村ならではの地域密着型直売所なので、ひとつ一つの入荷が少量だったり、日によって変わったりします。そのため、入荷状況はInstagramでこまめにチェックしてください。

マルシェにはカフェが併設されていて、地元食材をふんだんに使ったランチやスイーツを手ごろな価格で食べることができます。

1番人気は、「塩こうじ鶏唐揚げ」。

鶏肉のうまみを塩こうじで引き出した唐揚げは、外側の衣はカリッとクリスピーな食感で、中からジュワッと肉汁があふれ出します。肉はやわらかく、噛むほどにジューシーな味わいを楽しむことができます。

つけあわせの野菜やごはんをはじめ、小鉢には地場の食材がたっぷり。

栄養士の資格を持つスタッフが、栄養バランスとおいしさを両立させるために考えたメニューで、体にもやさしいのがポイントです。

「蓮根ひじきハンバーグ」や「生姜肉味噌の豆乳グラタン」など、その他のメニューも栄養士ならではのひと手間加えたラインナップで、ボリュームがありながら栄養バランスを気づかっています。

地域のお年寄りから、サッカーグラウンドを利用する子供やその親など、幅広い世代に人気のランチです。

かぼちゃをたっぷり使い、クリームチーズを合わせた「かぼちゃチーズケーキ」は、素材本来の甘味を堪能できるおいしさ。

なめらかなのにしっかりした舌触りと食感で、ホイップクリームとシナモンがアクセントとなって味変も楽しめます。

コーヒーとセットで頼んでも600円というリーズナブルな価格も魅力的です。

店内からはグラウンドが見わたせ、サッカーの練習や試合に励む小学生や高校生たちの姿を見ることもできます。

小さな村ならではの身近なハンドメイド感と、ゆったりと洗練された時間を楽しむことができるマルシェ＆カフェ。ドライブがてら立ち寄ってみてもいいかもしれません。

【青空マルシェ ベジボート】

住　所　富山県中新川郡舟橋村東芦原86-1

　　　（高平メモリアル常願寺スポーツパーク内）

営　業　10:00～17:00　ランチ11:00～14:00

電　話　076-464-3470

定休日　月曜

出典：KNBテレビ「いっちゃん☆KNB」

　　　2024年3月27日放送

記事編集：nan-nan編集部