「世の中にない最高の料理」ーー常連客ベタ褒めの牛丼が名物【グリルはやし】富山・射水の洋食店
富山県射水市の黒河地域、畑や竹林が広がり、太閤山ランドもほど近い場所に、おなかいっぱい肉を食べられることで有名な洋食店があります。
「(先代の)父がいた時から、堅苦しくない洋食店を目指していました。着飾ってこなくてもいい店というのが、いろんな方に支持してもらえているのかなと」
こう語るのは、現在の店主で2代目の林孝之さん。
亡き父・清順さんが開いた洋食店を、姉、母と一緒に3人で切り盛りしています。
店の看板メニューのひとつとなっているのが、唐揚げ定食。
鶏肉ではなく豚肉を使っているのが特徴で、創業当時から変わらない味です。
ほかにも洋食の定番であるハンバーグ、カレーライスにスパゲティといろんなメニューが並びますが、そんな中に「これはニクい!」と評判の一品があります。
常連客が「世の中にない、最高の料理ですよ」と噛みしめるように語るそのメニューとは「牛丼」。
と言っても、牛丼と聞いて一般的にイメージするような薄切り肉と玉ねぎを煮込んだ丼とはまったく違うものです。
こんな牛丼見たことない!
レアのステーキ肉を卵でとじたニクい一品
牛丼 1000円
味噌汁・漬物付き
その牛丼が、こちら。
初めての客は、丼のふたを開けると必ず驚きます。
確かにこれは“世の中にはない”牛丼です。
使っているのは、ステーキ肉。
焼き加減は赤みが残る激レアで、スライスした肉を卵でとじた、見た目にも美しい牛丼です。
食べてみると…
そりゃ、間違いありません。爆裂においしいんです!!
やわらかい肉からはうま味があふれ、それを半熟の卵がまろやかに包み込んでくれます。「牛丼1杯 1000円」と聞くと高く感じるかもしれませんが、むしろこの牛丼は「1000円でいいんでしょうか!?」と聞き返したくなるほどのボリュームと満足感です。
使用しているステーキ肉は、つきあいの深い精肉店さんに無理を言ってかなり高品質なものを価格をおさえて卸してもらっているそう。
なんでも元々は普通のお肉を使っていたところを、先代・清順さんがある日突然ステーキ肉に変更したんだとか。肉の質のよさをいかせるような料理にしたいということで、現在のような牛丼の形になりました。
「正直、あんまり採算が取れていないんですよね…」と笑う孝之さん。
それでも亡き父から受け継いだメニューを変えず、大切にお店を守っています。
レアな牛丼も、創業当時から変わらぬ豚肉の唐揚げも、発想の根底にあったのは先代・清順さんの「どこにでもないようなメニューを作りたい」という気持ちなんだそう。
その想いも一緒にレシピを受け継いでいる「グリルはやし」の家族の歴史と絆を知ると、ごはんもいっそうあたたかく、心にも染みわたるように感じられます。
【店舗情報】
【グリルはやし】
住 所 富山県射水市黒河2032
営 業 11:00~14:30/17:00~20:30
電 話 0766-56-5827
定休日 火曜
出典:KNBテレビ「ワンエフ」
2024年2月9日放送
記事編集:nan-nan編集部