高岡古城公園・高岡市美術館近くの落ち着いた手打ちそば店【手打ち蕎麦 竹の子】
春はサクラ、秋は紅葉の名所として知られる高岡古城公園や美術・工芸が揃う高岡市美術館、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーからほど近くに店を構える「手打ち蕎麦 竹の子」。
シンプルでモダンな和風の店構えは、高岡きっての落ち着いた文教エリアに馴染みます。
のれんをくぐって中に入ると、正面にはそば打ち場。
手打ちの自家製麺が味わえる、店のこだわりを象徴するつくりです。
そば打ち場を囲むように、向かって右手には小上がり、左手にはカウンターとテーブル席が広がります。
粗さを変えたそば粉をブレンドし、
風味とのどごしを追及した九割そば
「竹の子」のそばは、信州産の石臼挽粉を9割、つなぎに国産小麦粉1割を使用します。
「そば粉を10割にすると、風味は濃いけれど切れやすい。つなぎを2割にすると、そば粉の香りが物足りない…なので、粗さを変えたそば粉をブレンドして、そばの風味を最大限に活かしがら、のどごしのよさを追求しました」
こだわりを明かすのは、店主の小竹雄作さんです。
お品書きの最初のページにもそのこだわりと自信は表れていて、「冷たい蕎麦を注文の方は、まず蕎麦だけで召し上がってください」と記されています。
そして、つゆは少し塩を強めに利かせた濃いめに仕上げています。
「利尻産昆布と国産マガツオなどを使って、ふくよかなうま味を引き出すことを大切にしています」(小竹さん)
昆布とカツオの風味がしっかりと感じられるつゆに、そばを少しつけて豪快にすすると、一気に口から鼻へとさわやかな風味が抜けていきます。
天ぷらは、海老の天ぷらや、ゴボウ・ニンジン・タマネギなどの野菜のかき揚げが単品で注文できます。
辛み大根や青ねぎ、大根おろし、本わさびなどの薬味もそれぞれ追加で頼めるので、自分好みで自在に味を変えられるのもうれしいところです。
1日限定20食
季節のかやくごはんとそばを味わえる「竹の子ランチ」
そんな「竹の子」のこだわりのそばや天ぷら、サイドメニューで人気のかやくごはんを食べられるのが、限定20食のランチメニュー「竹の子ランチ」。
冷たいぶっかけそば(または温かいそば)に、かき揚げと野菜のトッピング。そして、じゃこ山椒ごはん/かやくごはんのどちらかを選ぶことができて、小鉢と漬物もついてきます。
かやくごはんは季節によって変わり、タケノコごはんや枝豆、新ショウガ、トウモロコシ、キノコごはんなど10種類以上に及ぶそう。
取材に訪れた日は、「秋鮭ときのこの炊き込みごはん」でした。
ほぐした秋鮭がたっぷり入り、味も量も満足できます。
サクサクのかき揚げはそのままかぶりついてもOKですし、つゆに浸して崩しながら食べたり、添えられたダイコンやニンジンなどの香味野菜と一緒に食べたり…お好みでどうぞ。
切り干し大根や若菜のお浸し、ナスの揚げ浸しなど、手作りの小鉢も10種以上あって、そばと同様、丁寧で深い味わいを楽しむことができます。
さらに、そば粉を溶いて作っているそば湯は、せいろを注文した客だけでなく、ランチセットにもついてきます。
しかも、そば湯のおかわりは自由!
そば湯好きにはたまらないサービスです。
大阪出身で、山登りが大好きだという店主の小竹さん。
店内には山関連の本や地図もあり、そば湯を片手に富山の山々や自然に思いを馳せる人も少なくないんだとか。
新そばの季節は紅葉の季節。
富山の山々や高岡古城公園の紅葉狩りを楽しみがてら、風味豊かな新そばを味わってみるのもオツかもしれませんね。
店舗情報
【手打ち蕎麦 竹の子】
住所 富山県高岡市中川1-1-14
営業 11:00~14:30
電話 0766-75-1248
定休 日曜、月曜
記事編集:nan-nan編集部