あんことコーヒーを楽しむアットホームな富山・南砺の和風カフェ【和かふぇNORA】
グラスいっぱいに盛られた生クリームにフルーツ、そして、たっぷりのあんこ。
おいしいものを全部詰め込んだような和風パフェを、お茶やコーヒーと一緒に楽しむ…幸せですね。
富山県南砺市の福野地域にある「和かふぇ NORA」は、そんなほっこりとした贅沢を楽しめる和風カフェです。
ノラ・ジョーンズが好きなマスターが出迎える
アットホームな和風カフェ
以前はスナックだったという、こじんまりとした店内。
コンパクトな分、店内どこからでも話し声や人の息遣いが感じられるぬくもりのある雰囲気です。
店名「NORA」の由来は、マスターの丹保裕さんが好きなノラ・ジョーンズから。
彼女の歌声のように、落ち着いていて飾りっ気はなくとも、どこか居心地がよく、すんなりと安らげます。
和風テイストな喫茶店メニュー
NORAのメニューは、コーヒーやお茶、フレッシュジュースなどのドリンクと軽食。
コーヒーはバリ島産のブレンドで、苦みのない軽やかな味わいだそう。軽め、普通、濃いめと好みに合わせて、挽きたての豆で淹れてくれます。
ほんのり酸味と甘みを感じるすっきりした飲み口。
「ぜひミルクや砂糖を入れず、ストレートで飲んでみてほしい」と丹保さん。
コーヒーカップは、カウンター奥にディスプレイされている中から好きなものを選べます。
丹保さんと妻の早苗さんが夫婦で一つひとつ買い揃えたものを中心に、なかには常連客が置いていったものもあるんだとか。
軽食メニューは、早苗さんが好きという和菓子系のラインナップが中心。
茶葉をまるごと使った濃厚な味わいの「抹茶バケットトースト」や、北海道産の小豆とバターがたっぷりの「あんバケットトースト」、寒い季節に恋しくなる「ぜんざい」もあります。
店名が冠された和風パフェ「NORAパフェ」が、こちら。
和風の陶器タンブラーに、あんこ、生クリーム、フルーツが盛りつけられています。
食べ進めていくと…下の方には寒天と黒蜜が!
ガラスの器と違って中身が見えないのでワクワクしますね。
「実は和菓子ってお茶よりもコーヒーの方が合うと思うんだよね」と、丹保さん。
確かに、和風な甘みに、NORA特製のスッキリとしたコーヒーがよく合います!
珍しい「キンモクセイ茶」
甘い香りとやさしい香ばしさをゆっくりと
こちらはキンモクセイ茶。
あまり他の店では見かけませんが、キンモクセイの花を乾燥させて作ったお茶で、秋を感じるキンモクセイの上品でほのかに甘い香りが漂ってきます。
味のほうは…やさしくて香ばしい風味です。
「時間が経つとだんだん渋みが出てくるんです。その変化も楽しいの」と早苗さん。
このお茶に惚れ込んで、早苗さんがメニューに加えました。
教師から喫茶店のマスターへ…
退職後の第二の人生をカフェで歩む
実は丹保裕さん・早苗さん夫婦、元々約10年前までは富山県内の小・中学校や高校で教鞭をとっていた先生でした。
定年退職を機に、これまでやってみたかったことに挑戦しようと、喫茶店を開業したんだそうです。
「公務員しか経験しない人生なんて、ねぇ…(笑)」(丹保さん)
イチからのスタートということで、物件探し、コーヒー豆選びやメニュー選定など、すべてを夫婦二人三脚で歩んできました。
店内には昔懐かしい、お客さん用のノートが。
来店した人が自由に想いを綴るもので、中を覗いてみると「恩師に会いに来た」という書き込みも多いんです。
中には、東京からの里帰りついで…ではなく、丹保さんに会うためだけに富山に来たという人も!
今でも生徒さんに慕われているマスター夫婦、現役時代はさぞ親しみやすい先生だったのでしょう。
ご夫婦ともにさっぱりと気持ちのいい人柄で、初来店の客もあたたかく受け入れてくれる優しい雰囲気。常連さんとの軽快なやり取りやノートからも伝わる、お客さんとの距離の近さ。
ほっこり落ち着きたい、マスターと話して元気をもらいたい…
そんなときには立ち寄ると、心の癒しになるかもしれません。
店舗情報
【和かふぇ NORA】
住 所 富山県南砺市二日町1556
営業時間 11:00~17:30
定 休 日 月、火曜
記事編集:nan-nan編集部