せっかく富山に来たなら絶対食べてほしい!
富山を代表する超人気グルメ「糸庄のもつ煮込みうどん」
「お待たせしました~!」
威勢のいい店員さんの声とともに土鍋のふたが開けられると、ぐつぐつと煮立つ湯気と濃厚な味噌の香りが一気に広がります。
「せっかく富山に来たがなら食べてかれ!」な地元民オススメのグルメで、行列が絶えない「糸庄」のもつ煮込みうどん。
全国各地からわざわざ食べに来る客も多く、有名人も数多く訪れる人気店です。
そのおいしさのポイントは、主に3つ。
①うどん
能登の輪島素麺にルーツを持ち、富山県氷見で受け継がれる「手延べ・手打ち」の伝統的な製法で作った海津屋の氷見うどんを使っています。
弾力のあるモチモチした食感は、しっかり煮込んでもゆるくなりません。むしろ、煮込むほどに濃厚な味噌スープがほどよく麺にしみ込んで、噛むごとに味と食べごたえを感じられる太麺です。
②もつ
こだわりのタレでじっくり煮込んだ豚もつは、少しピリ辛でインパクトある味。ほどよい柔らかさで、噛むと脂と旨みがあふれ出ます。
くさみがなく、脂もしつこくないのが特徴で、たっぷり入ったもつは最後の一滴、一個までうどんやスープと一緒に楽しめます。
③スープ
糸庄のスープは、4種類の魚介と北海道産昆布を使って丁寧にひいた出汁をベースに作っています。試行錯誤の末にたどり着いた秘伝の出汁で、出汁の取り方によってスープの味がまったく変わってしまうほど繊細なんだとか。
おいしいもつ煮込みうどんのためには欠かせない要素です。
フランチャイズ1号の高岡店では、食材は富山市の本店から取り寄せているものの、この出汁だけは持ち運ぶ際に風味が損なわれてしまうのを避けるため、高岡店で作っています。
手間暇を惜しまず「おいしさ」を追求する本店と同じ味を楽しんでもらうため、出汁の取り方にはかなりの時間と労力を割いて再現しているそうですよ。
50年にわたって門外不出の味が初めてフランチャイズ!
その裏には煮込みスープにも負けないアツアツの想いが
そんな「超」がつくほどの人気店「糸庄」ですが、これまで本店と本店が経営するアピタ店以外では味わうことができませんでした。
今回、初めてフランチャイズ契約を結んで高岡市宝町、万葉線が走る幹線道路沿いに出店したわけですが…そこには、ある理由が――。
フランチャイズ1号店の高岡店を経営するのは、望月ゆかりさん。
高校生の時に初めて糸庄を訪れた望月さんは、「こんなにもおいしいうどんがあるんだ!!」と感動し、糸庄のもつ煮込みうどんの大ファンになりました。
以来、30年以上にわたって足しげく店に通い、ついには従業員として糸庄で働くことになった望月さん。自身が住む高岡から富山までわざわざ通う日々の中で、その熱い想いはうどんに負けず劣らずグツグツと煮込まれ、ますます凝縮して熱く濃いものになっていきました。
そんな熱い想いが成就し、今回のフランチャイズ契約と高岡での出店に結び付いたのです。
「この味をもっとたくさんの人に味わってもらいたい。だって、食べると笑顔になれるうどんだから」と話す望月さん。
その目には涙が浮かび、想いが熱くほとばしっています。
高岡店は店内のつくりも本店をほとんど踏襲!
カウンター席がメインで五感でもうどんを味わえるように
糸庄の煮込みうどんは、「五感で味わってもらいたい」という想いから調理の風景が見えるようにキッチンをぐるりと囲むコの字型のカウンター席が特徴。
高岡店も、そんな本店をほぼ踏襲した店内のつくりとなっていて、チケットを購入し、カウンターに座ると、もつ煮込みうどんを仕込んでいく様子や沸き立つスープの音、漂ってくる味噌の香りを楽しむことができます。
運ばれてくるアツアツの土鍋も、ふたを開けた瞬間に目の前が湯気でおおわれるのも、すべて本店と同じ。完全再現されています。
高岡店のオープンは2023年9月1日から。
オープンから1か月ほどはスタッフが慣れていないこともあり、うどんは「もつ煮込みうどん」と「なべ焼きうどん」の2品に限定して提供されます。
よく冷えたビールと一緒にすするのもよし、ごはんの上にスープをなじませながらかき込むのもよし。
富山名物のこんぶおにぎりと食べるのもオススメです。
店頭には自動販売機があり、「冷凍もつ煮込みうどん」を購入することもできます。
定休日は木曜日。
本店とは曜日が異なるので、「富山で食べられないなら高岡で」なんて選択肢もこれからはできそうですね。
【店舗情報】もつ煮込みうどん 糸庄 高岡店
住 所 富山県高岡市宝町2-5
営業時間 平日11:00~15:00 17:00~20:00 土日11:00~20:00
定 休 日 木曜日
記事編集:nan-nan編集部