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連休中にまとめて整理!新生活が落ち着いた今こそチャンス【断捨離のススメ】

春こそ一念発起のチャンス!
整理収納アドバイザーに聞く「断捨離&整理整頓はこうすれば上手くいく」

みなさんの家はきれいに片付いていますか?

着なくなった服、しばらく使っていない物、押し入れに眠ったままの段ボール…きっとありますよね。

 

掃除などの機会がある度に「捨てよう」「整理しよう」とは思うものの、大がかりな断捨離や整理整頓となると覚悟や気合いが必要で、ついつい後回しにしがち。そのため、多くの方の関心は高く、特に新生活のスタートや子供の進学・引っ越しなどのライフイベントが多い春のこの時期は、断捨離したいと思いを新たにする方が多いようです。

 

実はKNBテレビが行った「この春始めたこと、始めたいこと」のアンケートでも上位にランクインしました。

また、60代以上の回答者からは「生前整理」や「終活」として身体が動くうちに断捨離しておきたいという回答も寄せられました。

 

とは言え、「片づけないと!」という意識はあっても、どこから手を付けたらいいのか分からないと困ってしまうこともあるのでは?

 

そこで、この記事では整理収納アドバイザーに聞いた「人気の片付けたいモノ・スポット」の片付け方や断捨離の極意をご紹介します。

キッチン

収納のゴールデンゾーンを意識する

キッチンは、調理器具や食器類など、どうしても必要な物が多く、断捨離も難しいもの。そこで、物を上手に整理し、収納するということを心がけてください。

 

その際に意識してほしいのが、収納の「ゴールデンゾーン」。

 

これは、人間の目から腰までの高さにあるスペースのことで、物をしまったり取り出したりする時に体の動きが小さくて済み、ストレスを感じにくい場所です。

 

たとえば、さっと手を伸ばせる引き出しなどは、使いやすいからこそ何でもかんでも入れてしまいがち。

ここをスッキリさせると疲れないキッチンができあがります。

ごちゃごちゃ…
ごちゃごちゃ…

【ゴールデンゾーンの整理の仕方】

  • まず入っているものを全て出す
  • 「使っているもの」「使っていないもの」「移動させるもの」「迷うもの」の4つに分類する
  • 「使っているもの」の中から、さらに使用頻度の高い物だけを選抜して収納する。その他のものは捨てる、あるいは、ゴールデンゾーン以外のところに移動する

 

ここでのポイントは、「移動させるもの」と「迷うもの」の選別と移動でです。下記の考え方を参考に整理してみてください。

 

移動させるもの

キッチンに関係ないものや、別の場所で使うもの。これらが入っていたら移動させましょう。

迷うもの

期限を決めて一旦別の場所に保管してみてください。期限までに使わなければ「使っていないもの」なので、捨てましょう。

すっきり!!
すっきり!!

鍋などを入れる大きな引き出しは「立てて」収納

さまざまなメーカーから販売されて人気の「重ねて収納できる鍋」。

省スペースにきれいに収まるので、使用されている方も多いかもしれません。

でも、使う時にも戻す時にも重ね直しが必要になるなど、ひと手間があるので実は面倒くさくありませんか?そこを改善するとストレスが減って、 グッと使いやすくなります。

 

まずは、先ほどと同じように引き出しの中身を全て出し、最も使う頻度の高い物だけを収納してください。

中身を全部出す
中身を全部出す

ここでのワンポイントは、「立てて」収納すること。

100円ショップなどで購入できる本立てや収納ボックスを使って、鍋やフタを立てて収納しましょう。そうすることで、取りやすく、しまいやすい、きれいな引き出しになります。

 

また、鍋は鍋、フタはフタで、それぞれのエリア区切ってまとめるようにしましょう。すっきりと収納できるので、使いやすいキッチンになりますよ。

鍋のサイズに合わせて調整できる整理グッズ
鍋のサイズに合わせて調整できる整理グッズ
100円ショップのグッズも活用
100円ショップのグッズも活用
すっきり使いやすい!
すっきり使いやすい!

衣類

衣類は、時代のトレンドやフォーマル・カジュアルなどの用途や好みに応じて異なり、また、季節ごとに必要なものも変わるので、どうしても点数が多くなりがちです。

 

衣替えのタイミングで要らないものを処分できればいいのですが、忙しさや名残惜しさが勝って、つい後回しになりますよね。特に先の季節の服は「まだ着られるのでは…」と残しがち。

 

まずは、「しっかり整理整頓するぞ!」「断捨離するぞ!」と強い意志を持ち、覚悟を決めてから取りかかりましょう。

断捨離をするという強い気持ちを持って
「いる」「いらない」「迷い」「出品」の4つに分類

まずは、タンスやクローゼットにある服をすべて出してください。

というのも、いつもの収納棚に入った状態だと、すべて必要なものに見えてしまうから。

いったん収納から取り出して、なるべくフラットな目線で判断できるようにすることが大事です。

 

その上で、衣類を「いる」「いらない」「迷い」「出品」の4つに分類していきます。

分類する時に大切なポイントは、考え過ぎず、直観で決めること。

目安は8秒です。

 

8秒以上迷ってしまう場合や、思い入れのある服など、処分をすぐに決められないものは「迷い」エリアに分別してください。そして、いったんケースに保管するなどして、時間が経ってからまた考えます。

 

たとえば、冬物の衣類なら冬シーズンが終わるまで保管。次の春が来たタイミングで「やっぱり着なかったな」など、振り返って判断すれば、自分の気持ちも整理できて、納得して断捨離することができます。

 

こうして事前にしっかりルールや目安の判断時間を決めて取り組むことで、たくさんある衣服もスムーズに分類することができます。

約100着ほどを分類してみると、「いる」のは右上のエリアの分だけ
約100着ほどを分類してみると、「いる」のは右上のエリアの分だけ

整理後は「ひとつ増えたら、ひとつ処分」を

分類を終えてみると、たいていの場合、多くのものが「要らない」または「出品」に分類されるはずです。

普段から意識的に断捨離を続けているような方でなければ、「こんなに要らないものに囲まれてたの!?」と驚きます。

 

そこで便利なのが、メルカリなどのフリマアプリやリサイクルショップです。

状態のいいものは出品して売ることで、多少のお小遣いになります。ごみとしてただ捨てるだけではなく、誰かに使ってもらえたほうが、気持ちの上でもうれしいですね。

 

整理後は「一つ増えたら一つ処分」が合言葉。

衣類がまた大量に増えないように、普段からルールにしてこまめに判断していくことが大切です。

メルカリとは

スマートフォンで誰でも物を売り買いできるアプリのこと。若い世代や子育て世代にとっては定番で、シニア世代でも「メルカリ終活」という言葉もあるほどブームになっています。

思い出の品

捨てがたい思い出の品も
上限や基準などのルールを設けて悩まないのがコツ

断捨離をする上でもっとも手強いのが、思い出の品。

 

たとえば、子供が描いた絵や保育園の制作物、折り紙。友人からの手紙や学生時代の思い出が詰まったあれこれなど。どれもこれも思い入れがあるからこそ取っておきたくなるのですが…いつまでも残し続けていては、家が物であふれ返ってしまいます。

 

メリハリをつけて、すっきり整理するようにしましょう!

 

整理収納アドバイザーがオススメするのは、小さな箱などを用意して「このスペースに入る分だけ残す」という方法。

たとえば「ぬくもりが伝わってくるもの」など、自分なりに判断基準を設けて分類するようにしてください。

 

そうすれば、同じように子供の思い出が残っていて捨てがたい品でも、小さい頃の手形や母の日にくれたメッセージカードは「ぬくもりがあるもの」、毎日のように持ち帰る塗り絵や折り紙、工作などは「ぬくもりは感じないもの」として判断しやくすなります。

 

できるだけ、あまり悩まず即断できるように、自分でルールを決めるのが仕分けのコツです。

「ぬくもりを感じる」など自分なりの判断基準を
「ぬくもりを感じる」など自分なりの判断基準を

思い切りがつかないものは
写真に撮って残せば安心

中には「捨てたほうがいい気はするけど、なかなか思い切れない…」など、迷うものもありますよね。

 

そんな時は写真に撮って残すようにしましょう。

さらに撮った写真を作品集としてフォトブックにしておくと、いつでもすぐに見返すことができるので、思い出を振り返る時間も増えるそう。

「手元に残した」という満足感も得られるので、安心して判断することができます。

思い出はフォトブックに
思い出はフォトブックに
基準を決めれば思い出の品もスッキリ片付く
基準を決めれば思い出の品もスッキリ片付く

写真の生前整理

写真を遺してしまうと遺された人が大変に
できるだけ生前に自分で整理しておきましょう

最後に、終活を考えている方へのアドバイス。

実は生前整理の中で、もっとも大切なのが写真です。

 

数ある思い出の品の中でも、遺された人に特に大変な思いをさせてしまうのが写真です。故人の顔や人間関係が思い出されてしまうため、なかなか整理するのは難しいからです。

 

そこで、終活を考えている方は、できるだけ自分の意志で写真を分類し、必要なものだけを残しておくようにしてください。

目安は100枚

「この時、私幸せだったな」「輝いていたな」と思う写真をピックアップし、パッと見て思い出を語れない写真は残しておく必要はないものと割り切るようにしてください。

 

選んだ写真はマイベストショットアルバムとして1冊のアルバムにします。

家族旅行の写真、子供が撮ってくれたもの…1枚1枚に思い入れがありますよね。

 

写真を眺めて思いを馳せながら「人生の棚卸し」をしてみましょう。

過去を振り返りつつ、これからどう生きるかを考える機会になると思います。

 

アルバムの最後のページは、これからの写真を貼るために空白にしておくのもいいですね。

まとめ

【持ち物整理のポイント】

  1. 一度、すべてを収納から出して判断する
  2. 分類は考えすぎないように(8秒目安)
  3. 整理後は、「ひとつ増えたら、ひとつ処分」

 

「そろそろ片づけなきゃ…」と思いつつ、先延ばしにしてきたみなさん。

3つのポイントをおさえて、この春こそ、整理整頓や断捨離にチャレンジしてみませんか?

 

少しでも物が減ってスッキリすると、きっと心も軽くなるはずです。

 

 

取材協力:整理収納アドバイザー 山谷理絵さん、浮田美紀子さん

出典:KNBテレビ「いっちゃんKNB」

     2018年3月8日、15日放送

   KNBテレビ「ワンエフ」

     2020年10月9日放送

記事編集:nan-nan編集部

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