第614回　北日本放送番組審議会概要

　北日本放送では、放送番組の向上と適正を図るため、年１０回、番組審議会を開催しています。議題は番組等に関することで、委員は９名で構成されています。北日本放送では、審議会で出されたご意見を番組制作等の参考にさせていただきます。 番組審議会の模様は、「あなたとＫＮＢ」（毎月第一土曜11：38～11：45）内で放送いたしますので、ご覧下さい。

2023年3月14日（火）　午後2時～午後3時

北日本放送　8階大会議室

委員長

高木　利久　（富山国際大学　学長）

副委員長

岩本　聡　（北日本新聞社　専務取締役　論説・編集・制作・映像ソフト担当　編集局長）

委員

梅澤　礼　　（富山大学　人文学部准教授）
田中　美弥　（野菜ソムリエ上級プロ）
水野　カオル（Ponteとやま代表理事）

針田　慶　　（富山青年会議所　直前理事長　クリーン産業取締役常務）
東出　悦子　（アイペック代表取締役）

福村　章　　（北陸電力　常務執行役員　原子力本部長）

北日本放送側出席者
瀧脇社長、佐伯常務、河原報道局長
本田報道担当部長、数家解説委員
《事務局》土肥コンテンツ局長、中川考査担当部長、横島

　（１）北日本放送制作テレビ番組合評
　「救いの手　統一教会と富山政界」
　2月27（月）午前1時55分～2時50分放送

　（２）ＫＮＢラジオ・テレビ　4月番組改編について
　

　（３）その他
　・「視聴者の声（01/21-02/20）」視聴者対応について

・北日本放送が制作した上記番組の合評を行った。

　・現職の県知事や地方議員、さらには地元選出の国会議員と統一教会のかかわりに踏み込む、勇気ある素晴らしい番組だった。一連の取材のおかげで、南砺市では子どもの権利条例の見直しが行われ、富山市議会では統一教会との関係を断つ決議案が加可決された。まさにジャーナリズムの誇りを見た気がする。

　・地方の放送局では扱えないテーマだと思っていただけに、素晴らしいの一言。マスメディア、ジャーナリズムの存在意義を感じた。政治家にはいろいろな目的を持った人たちが近づいて来るもので、その目的に問題性がある/ないの線引きは難しいと思う。しかし、無警戒にまたは薄々感じていながらも、結果として問題のある目的達成に手を貸したことになれば、政治家の責任は大きいと思う。

　・基本情報である「多額の献金」「霊感商法」「養子縁組」「LGBT反対」など旧統一教会の抱える問題点をしっかりと説明してほしかった。ここを押さえないと、票の欲しい政治家が正体を隠して接近する人間と無警戒に関わることの危険性が充分には理解できないのではないかと感じた。

　・扱いづらいテーマに挑み、淡々と事実を積み上げる抑制のきいた良い番組だっただけに、放送時間が非常にもったいないと感じた。内容が内容だけに葛藤があったのかもしれないが、多くに人が視聴できる時間に放送してほしかった。

委員からは以上のような意見がありました。北日本放送では委員の声をこれからの番組作りに反映させていきます。