第611回 北日本放送番組審議会概要
北日本放送では、放送番組の向上と適正を図るため、年10回、番組審議会を開催しています。議題は番組等に関することで、委員は9名で構成されています。北日本放送では、審議会で出されたご意見を番組制作等の参考にさせていただきます。 番組審議会の模様は、「あなたとKNB」(毎月第一土曜11:38~11:45)内で放送いたしますので、ご覧下さい。
1)開催日時
2022年11月8日(火) 午後2時~午後3時
2)開催場所
北日本放送 8階大会議室
3)出席委員(敬称略)
委員長
高木 利久 (富山国際大学 学長)
副委員長
岩本 聡 (北日本新聞社 専務取締役 論説・編集・制作・映像ソフト担当 編集局長)
委員
梅澤 礼 (富山大学 人文学部准教授)
田中 美弥 (野菜ソムリエ上級プロ)
西山 貞義 (富山中央法律事務所 弁護士)
針田 慶 (富山青年会議所 2022年度理事長
クリーン産業取締役常務)
東出 悦子 (アイペック代表取締役)
北日本放送側出席者
佐伯常務、河原報道局長
本田報道担当部長、奥野記者
《事務局》土肥コンテンツ局長、中川考査担当部長、横島
4)議題
(1)北日本放送制作テレビ番組合評
KNBふるさとスペシャル「森のごちそう」
9月25(土)午後4時~4時30分放送
(2)「北日本放送番組基準」「放送番組編集基本計画」の一部変更について番組審議会へ諮問
(3)その他
・「視聴者の声(9/21-10/20)」視聴者対応について
5)審議内容
・北日本放送が制作した上記番組の合評を行った。
・「民放連放送基準」の改正とそれに伴う「北日本放送番組基準」「放送番組編集基本計画」の一部変更について、経緯を説明した後に条文改正のポイントを説明し、変更の妥当性を諮問した。
6)審議概要
・番組を見て温かい気持ちになった。不登校だろうが発達障害だろうが分け隔てなく受け入れてくれる「みやの森カフェ」のような場所は、社会において多様性が尊重されるようになったことで、必然的に生まれたのだと思う。
・制作者や登場人物の愛が感じられる番組だった。無理に言葉を掛けなくても、また、掛ける言葉が見つからない時でも、美味しい食事を共に食べることでコミュニケーションが取れる。何かしてあげるのではなく、一緒にご飯を食べるだけ。カフェに来る人たちを優しく見守る様子がよく伝わってきた。
・「みやの森カフェ」は生きづらさを抱えた人たちが、素のままで集える場所なのだということが良く伝わってきた。けれども、「こういう場所があってよかったね」で終わってしまっては、学校や職場へ行けない生きづらさを抱えている人がいる現実を肯定することにつながってしまう。厳しめの視点を入れての続編を期待する。
・加藤さん・水野さんが現在のような活動を始められたきっかけや、「みやの森カフェ」を開設された経緯などを詳しく知りたかった。また、フリースクールの定義や歴史、県内の状況などの説明があれば、もっと理解が深まったと思う。ただし、30分という時間では難しかっただろうから続編を期待する。
委員からは以上のような意見がありました。北日本放送では委員の声をこれからの番組作りに反映させていきます。