富山県射水市の新湊エリア。
運河に停泊した船と両岸に家屋が連なる光景が「日本のベニス」とも言われる内川沿いに、2023年10月、新しいカフェがオープンしました。
それが、「やつよし」。
観光交流センター「クロスベイ新湊」で夏季限定で営業していたかき氷店です。
店名にちなんだ八角形の建物は白い壁が清楚で美しく、階段を数段上がって店内に入ると、内川を臨むカウンター席とテーブル席が。
また、2階はオープンテラスになっていて、富山湾を眺めながら、特製のかき氷やコーヒー、ソフトクリームなどを楽しむことができます。
「やつよし」のかき氷の魅力は、なんと言っても「天然氷」。
実はカフェを運営するのは、南アルプスの八ヶ岳で天然氷を全国に出荷している蔵元の八義(やつよし)。
現在は国内にたった5軒しか残らない天然氷室の蔵元のひとつです。
湧水を自然の寒さでゆっくり凍らせることで、純度が高い氷となる天然氷。その氷を削ってできるかき氷は、ふわふわでやさしい口どけが特徴です。
そんな八義ではこれまでも夏季限定でかき氷を販売してきましたが、「冬も食べたい!」という客の要望などを受けてオープンした通年営業のカフェが、この「やつよし」なのです。
氷の表面温度と削り機の刃の角度によって生み出される
「冬でもおいしいかき氷」
「冬でもかき氷?」と疑問に思った方も多いでしょう。
ですが、最近では季節を問わずかき氷を食べる人も多く、食事代わりにかき氷を食べる「ゴーラー」もいます。
そのカギとなっているのが、氷の温度と削り機の刃。
「氷がちょっと溶けたくらい、氷の表面温度をマイナス1℃か0℃くらいで削っていくので、そんなに冷たくならないんです」
教えてくれたのは、「やつよし」のオーナー細川佳史さん。
氷の状態に合わせて削り機の刃の角度を変えることによって、薄くてふわふわ、冷た過ぎないかき氷になるんだそうです。
食べてみると、確かにキーン!と頭に刺さるような冷たさはありません。
シロップをたっぷりかけてもふわっとした食感がそのまま残っていて、まるで口当たりの軽いケーキのようです。
そんなわけで365日、冬でもおいしく食べられる「やつよし」のかき氷。
秋や冬にふさわしいメニューも考えているということで、その第1弾は「さつまいも」です。
五郎島金時を使った自家製の大学いもをトッピング。
塩気がちょっと強めのあまじょっぱい味で、ペースト状にした焼きいもと練乳をまぜたシロップをちょっとずつかけながら楽しみます。
甘さは控えめの上品な味で、さつまいもの風味が活かされています。
通年営業だから味わえる「初氷」のかき氷
さらに、今後楽しみにしたいのが「初氷」のかき氷。
「通年営業なので、1~2月は初氷の味も楽しんでいただけるようになります。味はそんなに変わらないと思いますが、縁起物なので。天然氷のおいしさを味わってください」(細川さん)
天然氷を使った通年営業のかき氷店は富山県内では初めて。ということは…2024年の1番客が、富山で初めて「初氷」のかき氷を食べる人になるのかも!?
オープン当初のメニューは6種類。
旬のフルーツを使ったものは季節限定なので、詳細はインスタグラムをチェックしてくださいね。
記事編集:nan-nan編集部



