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400年の伝統息づく高岡御車山祭をいつでも体感【高岡御車山会館】関西出身の現役大学生が体験!

こんにちは、大学進学を機に富山県にやってきた関西出身のおでかけ好き大学生、まひろです。

大学では都市と交通について勉強中で、「ふふっと富山のフォトマップ」というプロジェクトにも取り組んでいます。勉強や実地体験も兼ねて、富山のいろいろなところを周っています。

 

そんな現役大学生の僕が、高岡御車山祭を体感できる貴重なスポット「高岡御車山会館」に行ってきたので、ご紹介したいと思います。

400年もの歴史がある「高岡御車山祭」って?

会館について紹介する前に、まずは高岡御車山祭から。

 

高岡のまちが1年でもっとも盛り上がる日ってご存知ですか?

それが、5月1日。

 

この日、高岡市では400年もの歴史がある高岡御車山祭が行われます。祭りに直接携わる町内だけでなく高岡市内の小・中学校は休みになり多くの子供が参加、市外からも多くの観光客や見物客が訪れます。

高岡御車山祭は、全国で5つしかない国の重要有形民俗文化財と重要無形民俗文化財の両方に指定されている文化財のひとつで、2016年にユネスコ無形文化遺産に登録された全国の「山・鉾・屋台行事」の33行事のうちのひとつでもあります。

その歴史は、400年以上前、高岡のまちが開かれるよりも前にさかのぼります。1588(天正16)年、室町幕府の滅亡後に豊臣秀吉が後陽成天皇を聚楽第に迎える際に使用した御所車を、加賀藩の前田利家が拝領し、それを二代目藩主 前田利長が1609(慶長14)年、高岡城を築いて町を開くにあたり町民に与えたのが始まりとされています。

 

御車山は御所車形式に鉾を立てた特殊なもので、金工、漆工、染織等の優れた工芸技術の装飾がほどこされています。

KNB「ワンエフ」そうだ、〇〇館に行こう。(2023年12月1日放送)より
KNB「ワンエフ」そうだ、〇〇館に行こう。(2023年12月1日放送)より

高岡御車山祭は、御車山を巡行する10の山町だけでなく、それぞれの町と結びつきが深い高岡市や射水市などの地区からも囃し手や曳き手が参加し、周辺の地域一帯で盛り上げられる大々的なお祭りです。

高岡御車山祭が体感できる御車山会館

高岡御車山祭について簡単に学んだところで、高岡御車山会館の紹介に入っていきましょう。

KNB「ワンエフ」そうだ、〇〇館に行こう。(2023年12月1日放送)より
KNB「ワンエフ」そうだ、〇〇館に行こう。(2023年12月1日放送)より

会館の場所は、高岡駅から歩いて15分ほど。

古い街並みの残る山町筋にあります。

 

高岡御車山祭の歴史に関する紹介から展示は始まります。

KNB「ワンエフ」そうだ、〇〇館に行こう。(2023年12月1日放送)より
KNB「ワンエフ」そうだ、〇〇館に行こう。(2023年12月1日放送)より

高岡のまちが発展していくとともに祭も発展し、文化と歴史を築いていった経緯をわかりやすく知ることができます。

実際の御車山が間近に!

館内では、実際の御車山を間近に見ることができ、御車山を彩る高岡の伝統工芸を細部まで見ることができます。

御車山の展示は4か月に1回入れ替えられます。

その際には、御車山が組み立てられる様子を見ることができるため、通常よりも貴重でオススメだそうです。御車山自体が傷まないように温度や湿度を調節できるガラスケースの中で展示されており、車輪への負荷を軽減するため稼働式の台車に載せて展示されています。

KNB「ワンエフ」そうだ、〇〇館に行こう。(2023年12月1日放送)より
KNB「ワンエフ」そうだ、〇〇館に行こう。(2023年12月1日放送)より

ゲーム感覚で祭りのお囃子体験も

高岡御車山会館では、高岡御車山祭についての展示があるだけでなく、体験コーナーもあります。


そのひとつが、お囃子の演奏体験です。

KNB「ワンエフ」そうだ、〇〇館に行こう。(2023年12月1日放送)より
KNB「ワンエフ」そうだ、〇〇館に行こう。(2023年12月1日放送)より

7基ある御車山のお囃子の違いが、ゲーム感覚で遊びながらわかるようになります。太鼓と鐘を同時に奏でるのですが、これがリズムの取り方や右手と左手の動かし方など、かなり難しい!

この演奏を、暗くて揺れる御車山の中でやっていると考えただけで、囃子方の方々の凄さがわかります。

自分の体を使って、御車山の車輪の細部まで目にすることができるコーナーもあり、それぞれの御車山での違いを見ることができます。

2024年の御車山祭に期待が膨らむ…
予習にも復習にも利用できる御車山会館

館内には、過去の高岡御車山祭のポスターも展示されており、実際に御車山を見るときのイメージができるのではないでしょうか。


「その日、高岡が満開になる。」

2023年は、こういったキャッチフレーズでした。館内では過去のポスターも展示されており、2024年はどのようなキャッチフレーズなのかも楽しみのひとつです。

 

僕は2023年に初めて御車山祭を見に行ったのですが、一つひとつの御車山の意匠が異なっており、それぞれを見比べて楽しめます。歴史が残る高岡の街並みを巡る姿は、何度でも楽しむことができますよ。

 

御車山会館を一度訪れると、5月1日の御車山祭を見て感じたことを伏線回収のように学ぶことができ、次に見る際にはより深いところまで見ることができるのではないでしょうか。富山で生活を始めて丸2年が経つ自分にとっても、当日だけでは見ることのできない細かなところまで見ることができ、ここまで深く富山の伝統文化に触れたことがなかった貴重な経験となりました。

施設情報

【高岡御車山会館】

住  所 高岡市守山町47-1

開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)

休  館  日 火曜日(火曜日が祝日のときは翌平日)、年末年始

観  覧  料 一般(高校生以上)450円

駐  車  場 あり

記事執筆:まひろ(ふふっと富山のフォトマップ

編集協力:nan-nan編集部

 

【ふふっと富山のフォトマップ】とは…

富山大学都市デザイン学部都市・交通デザイン学科の課外活動、自主プロジェクトのひとつつで、2022年に始動しました。Googleマイマップやパンフレットで、「ふふっ」となる富山県内の撮影スポットの位置や情報を詳しくマップにして紹介しています。
さらに、写真展をはじめとしたイベント企画、SNSへの投稿を通し、富山の魅力や自主プロジェクトの活動を伝えています。

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