第621回 北日本放送番組審議会概要
北日本放送では、放送番組の向上と適正を図るため、年10回、番組審議会を開催しています。議題は番組等に関することで、委員は9名で構成されています。北日本放送では、審議会で出されたご意見を番組制作等の参考にさせていただきます。 番組審議会の模様は、「あなたとKNB」(毎月第一土曜11:38~11:45)内で放送いたしますので、ご覧下さい。
1)開催日時
2023年11月14日(火) 午後2時~午後3時
2)開催場所
北日本放送 8階大会議室
3)出席委員(敬称略)
委員長
高木 利久 (富山国際大学 学長)
副委員長
岩本 聡 (北日本新聞社 専務取締役 論説・編集・制作・映像ソフト担当 編集局長)
委員
田中 美弥 (野菜ソムリエ上級プロ)
福村 章 (北陸電力 常務執行役員 原子力本部長)
水野真理子 (富山大学学術研究部 教養教育院 准教授)
北日本放送側出席者
島谷社長、河原報道局長、守護コンテンツ局次長
本田報道担当部長、吉田記者、
《事務局》中川考査担当部長、陸田
4)議題
(1)北日本放送制作テレビ番組合評
KNBふるさとスペシャル「半透明の私 生きる権利もとめて」
9月24日(日)午後3時55分~4時25分放送
(2)その他
・「視聴者の声(9/21-10/20)」視聴者対応について
5)審議内容
・北日本放送が制作した上記番組の合評を行った。
6)審議概要
・身近にも何かしらの困りごとを抱えている人がいることに気づき、自分には何ができるのかを考えて行動に移す。困っている人は遠慮なく声を上げてよいのだと思うこと。そのようなメッセージが込められた番組だったと思う。
・貧困とは、自分たちも何時そうなるかわからない、身近な事として捉えなければならないと思った。本当に必要な人が生活保護を受給できない裏側にはいわゆる不正受給の問題もあると思うが、今回は触れられていなかった。多面的にとらえる視点も欲しかった。
・社会的には重要だけれども取り上げることが難しい問題を扱ったことは素晴らしい。富山県は全国で最も生活保護受給者が少ない県であるがゆえに、受給者は肩身が狭く世間体を気にすると聞く。誰にでも起こりうることだけに、需給に至った具体事例の紹介があればもっと身近な事として受け止められると思った。
・生活保護制度に関しては、制度そのものへの無関心・偏見、運用のあり方、教育格差など様々な問題点が指摘されている。番組では西山弁護士、儚さんの活動に重点が置かれていたが、このような問題点を社会がどのように受け止めているのかをもっと伝えてほしかった。
委員からは以上のような意見がありました。北日本放送では委員の声をこれからの番組作りに反映させていきます。