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第619回 北日本放送番組審議会概要

 北日本放送では、放送番組の向上と適正を図るため、年10回、番組審議会を開催しています。議題は番組等に関することで、委員は9名で構成されています。北日本放送では、審議会で出されたご意見を番組制作等の参考にさせていただきます。 番組審議会の模様は、「あなたとKNB」(毎月第一土曜11:38~11:45)内で放送いたしますので、ご覧下さい。

1)開催日時

2023年9月12日(火) 午後2時~午後3時

2)開催場所

北日本放送 8階大会議室

3)出席委員(敬称略)

委員長

高木 利久 (富山国際大学 学長)

 

副委員長

岩本 聡 (北日本新聞社 専務取締役 論説・編集・制作・映像ソフト担当 編集局長)


委員
田中 美弥 (野菜ソムリエ上級プロ)

西山 貞義 (富山中央法律事務所 弁護士)

水野カオル (一般社団法人Ponteとやま代表理事)
東出 悦子 (アイペック代表取締役)

水野真理子 (富山大学学術研究部 教養教育院 准教授)

 

北日本放送側出席者
島谷社長、山本常務、河原報道局長
本田報道担当部長、大野記者
《事務局》土肥コンテンツ局長、中川考査担当部長、陸田

4)議題

 (1)北日本放送制作テレビ番組合評
 KNBふるさとスペシャル
 「鎮魂のダム 知られざる黒三の戦史」
 8月11(金)午後3時55分~4時50分放送
 

 (2)その他
 ・「視聴者の声(6/21-7/20)(7/21-8/20)」視聴者対応について

5)審議内容

・北日本放送が制作した上記番組の合評を行った。

6)審議概要

 ・社会的に陽の当らない人々に光を与えた秀作。特に日本人よりも立場の弱かった朝鮮人労働者にスポットを当てた視点は大切。個人よりも国家が優先され、個人が消費されていくことは許されないということを再確認した。

 ・黒三ダムの建設は戦時下の国策であり、個人よりも国家が重視され人権は無かった。今は平和憲法の下で国家よりも個人が尊重されるはずだが、現実はどうか?間違っていると思うことを私たちは主張できているだろうか?このような記憶と記録は後世に残していくことが大切だと思った。

 ・番組冒頭はタイトルからイメージされたように、黒三ダムが難工事であったという内容だったが、途中から朝鮮人労働者の話に変わり、見終わった後は堀江さんの活動記録だったのかと思った。番組全体を通す柱が無かったようで、もやもや感が残った。

 ・富山県民には身近な黒部ダムから歴史的テーマに広げた良い番組だった。ただ、戦時下の国家と個人、朝鮮人労働者というパーツはわかったが、番組全体としては何を伝えたかったのか?過去映像の使用も年代順ではなかったようで、少々混乱した。視点を区別して整理してほしかった。

委員からは以上のような意見がありました。北日本放送では委員の声をこれからの番組作りに反映させていきます。

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