第618回　北日本放送番組審議会概要

　北日本放送では、放送番組の向上と適正を図るため、年１０回、番組審議会を開催しています。議題は番組等に関することで、委員は９名で構成されています。北日本放送では、審議会で出されたご意見を番組制作等の参考にさせていただきます。 番組審議会の模様は、「あなたとＫＮＢ」（毎月第一土曜11：38～11：45）内で放送いたしますので、ご覧下さい。

2023年7月11日（火）　午後2時～午後3時

北日本放送　8階大会議室

委員長

高木　利久　（富山国際大学　学長）

副委員長

岩本　聡　（北日本新聞社　専務取締役　論説・編集・制作・映像ソフト担当　編集局長）

委員
田中　美弥　（野菜ソムリエ上級プロ）

西山　貞義　（富山中央法律事務所　弁護士）

水野カオル　（一般社団法人Ponteとやま代表理事）
東出　悦子　（アイペック代表取締役）

福村　章　　（北陸電力　常務執行役員　原子力本部長）

新田洋太朗　（富山青年会議所2023年度理事長/日本海ガス絆ホール

ディングス 代表取締役社長）

水野真理子　（富山大学学術研究部 教養教育院 准教授）

北日本放送側出席者
島谷社長、山本常務、河原報道局長
本田報道担当部長、土井記者
《事務局》土肥コンテンツ局長、中川考査担当部長、横島、陸田

　（１）北日本放送制作番組合評
　ＫＮＢふるさとスペシャル
　「駅ナカ保健室 性教育は誰のものか」
　5月28日（日）午後4時～4時55分
　

　（２）その他
　・「視聴者の声（5/21-6/20）」視聴者対応について

・北日本放送が制作した上記番組の合評を行った。

　・思春期の子供たちの情報源であるネット上には、誤った性知識・過激な性情報が溢れており、そういうものにアクセスできなくすることは不可能。だからこそ、あらかじめ正しい性知識を身に着けておくことは重要で、大人の都合ではなく子供たちのための性教育であるべき。

　・子育てをしている立場として勉強になる番組だった。家庭によって取り組みは様々なのだろうが、個人的には家庭での性教育はとても難しいと感じている。最もよくないのは、子供によって性の知識レベルに格差が出来ることなので、国語や算数と同じように学校で教えるべきだと思う。

　・政治と宗教について論じたいのか、性教育について論じたいのか、どっちつかずの中途半端になってしまったのではないか。性教育に絞って、積極的に正しい知識を教える立場、保守的な教えない立場双方の考え方を紹介し、ラストでは問いかけではなく、子供たちにとって性教育はどうあるべきかを提言してほしかった。

　・作り手の熱い思いが感じられる番組だったと思う。ただ、旧統一教会と政治の関係についての部分が長く、少々感情が入り過ぎていたかもしれない。性教育はイデオロギーではなくエビデンスで教えていくものであり、LGBTQ・同姓婚・夫婦別姓などにもつながっていく問題。もう少し生物学的視点などを取り入れても良かったと思う。

委員からは以上のような意見がありました。北日本放送では委員の声をこれからの番組作りに反映させていきます。